モンキーズも今は昔

マイク・ネスミスが亡くなったとのニュースが1週間ほど前に流れた。

モンキーズのメンバーである。

すでに、デイビー・ジョーンズ、ピーター・トークが亡くなっているので、オリジナルメンバー(でない人はいないか)はミッキー・ドレンツだけになった。


モンキーズについては、もちろん主なヒット曲は知っているが(「恋の終列車」「アイム・ア・ビリーバー」「デイドリーム・ビリーバー」「すてきなバレリー」等々)、バンド自体に詳しいわけではなく、またアルバムも持っていない。以前にも書いたかも知れないが、このバンドと最初に出会ったときの情報が、「ビートルズ等のブリティッシュ・インベイジョンに対抗するため、米国の大資本がメンバーを集め,金をかけて作り上げたグループ」「いいところまで対抗したが、そのうちロック革命・ニューロックの流れの中で消え去っていった」というものであり、初期イメージが大変ネガティブであったのである(それにしても、今回ちょっと調べたところ、オーディションにスティーブン・スティルスが来ていて、不採用になったが幼なじみのピーター・トークを推薦した、というのには驚いた。)。


この情報、ある面では正しい部分もある。メンバーは大して演奏能力はなく、レコードでの演奏は吹き替えであったとの話もある。全盛期は1966~68年くらいであり、ハードロックやプログレが最盛期となる頃には空中分解していた。

他方、金をかけただけに、楽曲はクオリティーが高かったりする。それもそのはずで、楽曲提供者にはボイス&ハート、ゴーフィン&(キャロル)キング、ニール・ダイヤモンド、ロジャー・ニコルス、ハリー・ニルソン等々(具体的にはウィキで確認したところだが)そうそうたるメンバーが並んでいる。資本側のコントロールや意に反するレコードの発売等に反発したり、独自路線のアルバムを出したりしたことがのちに失速につながっていったという部分はあったようだが、上記したようなヒット曲は未だに日本でもCMに使われるなどしており(セブン・イレブンでは清志郎バージョンだったが)、長く聞き継がれているし、楽曲自体も確かに悪くない。日本でも、80年代くらいにデイビー・ジョーンズがソロで来日したり等、ちょっとしたリバイバルブームもあった。同様のアイドルグループでは、あれだけ瞬間風速で人気沸騰していたベイ・シティ・ローラーズが今はほとんど語られなくなっているのと対照的である。


楽曲がずっと生き続けるから、YouTube等でグループの映像へのアクセスもいつまでも続く、という好例になるのだろう。

そういえば、ディズニープラス(だったか)と契約をしないといけない。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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