キース・レヴィン死去だと

ここのところなんだか忙しくなってしまいこちらを書いているヒマもない感じであった。

昨日も今日も起案をしていた(もちろんそれしかやっていないわけではないが)、それでもうこの時間。


キース・レヴィン。

クラッシュの創設メンバーだそうだが、やはりPILのメンバーとして名をはせた人。

65才だったそう。


PILは言わずと知れた、ジョンライドン(ジョニーロットン)が結成したバンド。

1977年(76年)のセックスピストルズの登場は、マルコム・マクラーレンの周到なプロデュース(じゃない、策略だった。アルバムのプロデューサーは確かクリス・トーマス)もあったのだと思うが、ロック界にとって大変衝撃的なことであった(と思う)。ピストルズに代表されるパンクムーブメントは、それまで欧米のロック界を席巻していた(そして、ある意味沈滞させていた?)往年のハードロックやプログレ、そして巨大ビジネスとなったロック界に一矢報いるものとなった。当時中1だった自分にとっても、なんだかわからないが非常にセンセーショナルな出来事として捉えられていた。個人的にはピストルズよりもストラングラーズが好きだったことは以前にも書いたとおり。

ピストルズは、アメリカ進出を目論んだが、そのツアーの最中(だったか矢先)にグループが分裂、ベースのシド・ヴィシャスは恋人のナンシースパンゲンが遺体で発見された後、自らもヘロイン中毒で世を去った。

そして、ボーカルのジョニーロットンは、「ジョンライドン」と名前を変え、78年にPIL(パブリック・イメージ・リミテッド)を結成した。ギターはキース・レヴィン、ベースはジャー・ウォーブル。


正直、まだロックを聴きだして1、2年かそこらだった自分にとり、この動きはあまりにも速すぎたし、またジョン・ライドンが勝手に「ロックは死んだ」などといって次へ進んでいったのにはとてもついて行けないというか、正直反発を感じ、PILはあまり聴く気になれなかった(友人はきいてたな)。しかし、今から考えると大変革新的なサウンドを繰り広げていて(同じようなバンドに「ワイアー」とかもいたように思う。)、「metal box」そして「flowers of romance」とかは正直、当時は音的にもついて行けなかったところがある。最近になって少し聞き直しているところがあるが、それこそ「stranger than paradise」をロードショーから数年後に見て、当時見ていれば良かったーなどと思ってしまったのと同じような感覚(その時代ならこそ味わえた感覚があっただろうと)を抱いたりもしている。そんな思いが残っていたから,数年前に来日したときは見に行ってしまったわけだが。


キース・レヴィンの存在と死は、つまり自分にとってはある種象徴的な話、かっこつけないでいえば、「抱いていたイメージと、それに追いつかないままに対象が失われた」というような話になるのだろうか。まあ、それをいうなら、すでに知った時点で存在していなかったミュージシャンは大量にいるわけだが。

70年代後半~80年代のイギリスのシーンも、なかなかエキサイティングだったんだよ。


それにしても、レッチリの来日が決まったのはいいけど、なんでこんなにチケットが高いの?円安だから?


ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

0コメント

  • 1000 / 1000