ラジオからのプログレ

たまたまFMラジオの番組表を見ると、本日プログレ特集。明日ジャズロック特集。

いずれも山田五郎氏の司会の、昨年9月頃にもやったシリーズに繋がるもの。

以前は高嶋政宏とか、その道の密かなマニアの人も出演していたが、今回は難波弘之ほかの出演。

本日は,「シンフォニック・ロック」ということで、個人的にはやや引くところがあったが(どんなのを称して「シンフォニック」といっているのかもあるが)、ちょっと聞いてみたら、ジェネシスの76年「静寂の嵐」からの曲がかかった。

正直、このアルバムは以前聞いたとき、さほどはピンとこなかったのだけれど(ボーカルがフィルコリンズに変わってからのものでもあったが)、ラジオから単独で聞こえてくるこの曲は大変良い。なんだか、中学時代にそういった音(それこそ、プログレに限らず、ハードロック、パンク、ニューウェーブ等、当時としてはいわば「ノンジャンル」)を追い求め、ラジオから聞こえてくる「新しい音」「聞いたことのなかった音」に感動していたころを思い起こさせるようなサウンド。

また、そんな感覚を抱き、これやはり改めて、CDなりで1曲目から聞く場合と、ラジオからいきなり流れてくる場合とで、感じ方が違うことがある、ということの表れのようにも思われた。ラジオから流れてくるとき(あるいは、例えばレコードショップでいきなり流れてくるとき)に、これすごい!と感じたのに、購入して改めて聞いてみたらそれほどでもなかった、などということが時々ある。高田馬場のショップで耳にした緊張感あふれる曲の曲名を聞いて、「チューブラー・ベルズ」と知り、その後まもなく購入した(CDで購入した最初の2枚のうちの1枚)ものの、そこまでの衝撃を受けなかった、なんていうこともあった。

個人的には、アルバムは1曲目から通しで聴いて全体として捉える派、であり、あまり曲ごとにばらして聞くのは好みではないというのが基本。なので最近のストリーミング配信主流の流れ(曲をバラバラに、好みのものだけ拾って聞くというもの)には若干抵抗感がある。もっとも、必ずしもアルバムを通して聞くまでもないばあいもあるわけで、そのような場合、2,3の際だった曲のみを拾って聞くことは当然ある。まあ、聴き方もいろいろといえばそれまでなのだけれども。また、最近は作り手の意識も変わってきているのかも知れないし、1枚のアルバムに16曲も20曲も入っていてちょっと集中力続かないよ,なんていうのもあるので、ばらして聞くというのも当然あるわけで。

何かとりとめもないが、要するにここでいいたいのは、「アルバム通しで聞くか」「ばらして聞くか」「どっちがいいか」などという話ではなく、あるときふとラジオから流れてきた一曲、と言うものより抱かせられた衝動や感動といったものへの喜びだろうか。

そんな意識をまた抱くことが出来た新年の1日であった。

なお、プログレ特集はその後も、PFM、キャメル、ジェネシス(ゲイブリエル)等いろいろかかっている(録音したものをあとで聞く。)。


ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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