日本ハムファイターズ

今年もまた、プロ野球シーズンが始まった。

今の時期はまだ、ほんとうに序盤戦なので、何がどうなるか全く分からない。
いろんな「評論家」が、下馬評を語るけれども、いうまでもなく、予測可能性の域を出ない。
例えば、
「やはり選手層の厚いソフトバンクが中心」
「西武は菊池雄星らが抜け、投打のバランスが悪くなった。打力のみでは心許ない」
「その次は日本ハムだろう。ダークホースは、金子や西が抜けたもののオリックスか?」
「楽天は則本がケガで脱落しており苦しいだろう」
てな感じである。
ここから大きく外れたことを言っている人はいない。

というか、言いようもないのだろう。
そして、シーズン終盤になると、
誰も当たってなかったことがわかったりする。
つまり、ロッテが首位を独走する、等々。

ところで、
私は40年来の日本ハムファン。
1976年に当時の後楽園球場(人工芝になったばかりだった)を本拠地としていたこのチームの
ファンクラブ会員となったことがきっかけ。
その後、なんとなく目をかけていたら、徐々に強くなり、
大沢親分の元で1981年にリーグ優勝。
しかし、その後、東京時代は、半分以上がBクラス。
何よりも、修学旅行生徒で埋め尽くされたスタンドでのプレーは、
なんともいつも寂しげであった。
西崎(のち西武)、柴田、片岡(のち阪神)、中島輝士、田村(キャッチャー)
等々、優勝のなかった時代に活躍した選手が思い出される。

それが、2005年に札幌へ本拠地を移してからは、
まったく別のチームのように生まれ変わった。
ヒルマン監督の下、
それまでチームを支えてきた小笠原、
大リーグ帰りの新庄、
大リーグ入りの夢破れた稲葉、
それに若手で伸び盛りだった田中賢介、森本、小谷野等々、
投手陣ではダルビッシュがたちまちエースとなり、
その後は常時Aクラス、
優勝も争える戦力となった。

何より、その選手育成力においては、日本プロ野球球団の中でも随一と評価されてきている。
小笠原、ダルビッシュのほか、大谷、陽岱鋼、糸井、増井等々、
主力が続々と大リーグへ、また他球団へ移るが、
戦力はそこそこ確保され、
またなぜかドラフトで話題の選手をよく引き当てる
(斉藤、中田、清宮、吉田輝星等々)。
また、ドラフトで取った選手が結構順調に育つ。
大型トレード・FA取りはほとんど必要としない
(しかし、ひょこっと今年は金子千尋をとったりしている。)。

ここ10年以上はプロ野球を見るのが本当に楽しくなった。
その前の20年あまりは、8月にはもうシーズンを諦めていたが、
今は少なくともクライマックスシリーズまでは当事者的に注目し続ける。
本当に、チーム運営というのは変えれば変わるものだ。
同じ球団・親会社なのに、たいしたもの。

やはりなによりも、北海道へ移ったのが大正解であった。
これは、「移る」との話が出たその時点で、
私自身「大正解!」と膝を打ったくらいだった。
そして、それをチャンスとして、
道内での浸透→ファンの獲得
内部の体制の変革→(金のかからない)育成プログラムの構築・実践
といった取り組みが奏功したということ。

今年も出だしがまずまずだし、
楽しみ。
早く清宮が出てきて欲しい。


ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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