「衝撃的な・・」その2

個人的な話なので、共感してくれる人はおそらくあまりいないとは思うが・・。

そもそもこれを見る人も限られているし・・。


・「tank」stranglers

ほんの1年くらい前に来日した際に書いているし、かつて中学時代のことを書いた際にも登場していると思う。

このグループのポイントは、ジャン・ジャック・バーネルの攻撃的なベースと、デイブ・グリーンフィールドのサイケ調のオルガン。

この「tank」は、おそらくNHKの音楽番組(テレビ)でみて、本当に脳天を突き刺すような衝撃を受けた。この曲が入っている「black and white」というアルバムが、パンクロック史上における名盤であることに賛成してくれる人は、多分聞いたことがある人なら少なくないと思う。

デイブが新型コロナで死去という思わぬ事態で、もう二度と演奏を見ることは出来ないが、本当にこの1978年ころの、私が勝手に想像していたイギリスの気分というか雰囲気を、

ありありと伝えてくれる名曲であり、名盤である。


・「accident will happen」ELVIS COSTELLO

これも同様にパンクムーブメントの中から登場した寵児であり、かつ名ミュージシャン。

やはりNHKのテレビで見て、こちらも衝撃を受けた。STRANGLERSのような衝動を感じさせる曲もあったが(「I Don'T Want to Go to Chelsea」とか)、この「アクシデント・・」は、60年代中期風のポップロックともいう感じだが、ほんとうに当時の私が抱いていた「イギリスっぽさ」がにじみ出ている曲であった。個人的に、Mr.Children(桜井)は絶対にこの人に影響を受けているに決まっていると思っている。70年代から80年代に出た何枚かのアルバムをとても好んで聴いていたが(コクのあるとしかいいようのない個性的なボーカル)、最近もコンスタントにアルバムを発表しており、なるべくフォローしようと思っている。息の長いアーチスト。

しかし、本当に当時のイギリスには、いいバンドがいろいろいて、日々わくわくしていた。イアン・デュリーの「What a Waste」とかも、レゲエっぽい曲調に当時の雰囲気がありありと浮かんでくる。UB40の初期のアルバムとかも。


・「all time gone」CSN&Y

これは、やはりウッドストックの映画の冒頭で流れた印象がとても強かった。このグループは、なんとなくハーモニーを重視するアメリカのバンド、というイメージがあるが(そういう面もあるが)、もともとバッファロー・スプリングフィールド、バーズ、それにホリーズというタイプが微妙に異なる結構当時の先鋭的なバンドのメンバーが結集しており、スティーブン・スティルスのギターのサウンドも含め、これらが融合したところに独特のテンションが生じている(まるでビートルズのように)。この曲にもとても衝撃を受け、自分の中ではこの映画は、あとからジミヘンやフーなどが登場する前に、すでに特別なものとして位置づけられることとなった(何せその後キャンドヒートとか、リッチー・ヘブンスとか、さらにジョーンバエズが歌い上げたり、スライ&ファミリー・ストーン等々と登場して・・などというあたりも以前書いたところ。)。他にもこの映画のラストで、このグループによる「woodstock」(ジョニ・ミッチェル作)が流れるわけで、こっちもほんといいんだけど。


・「Highway Star」(ライブインジャパンのやつ)Deep Purple

このバンドはあまり何枚もアルバムを聞き込んだわけではないけれども、中学の時に聞いたこの曲には本当に興奮させられた。イアン・ギランのボーカルのテンションもあったが、何よりやはりジョン・ロードのキーボード・ソロには衝撃を受けた。リッチーおやじ、イアンペイス等テクニシャン揃いのバンドではあるが、この曲の疾走感は今聞いても改めて興奮が蘇るほどの上質なものである。「マシン・ヘッド」に入っているスタジオ版よりずっとこっちの方がよい。全体にこのバンドはライブのほうがよいような気がする。後期(カバーデイル時代)も。


・「THE GREAT GIG IN THE SKY」Pink Floyd

プログレの巻のほうで書こうと思っていたところであるが、このテーマであればどうしても外せない。この曲はあの「狂気(Dark Side of the Moon」というアルバムのA面ラストに入っているのだが、本当にこの曲だけでもこのアルバムは聴く価値がある(と言っても、ちゃんとはじめから聞いていくべきだけどね。この曲だけを聴くのはもったいない。)。叙情的な曲を書くことでは定評のある今は亡きリック・ライトの名作の1つ。邦題「虚空のスキャット」の通りの、女性ボーカルによる感動的なスキャットが、最初に聞いてから40数年が経過した今でも全く色あせない。奇跡的な楽曲。ピンク・フロイドは、この「狂気」が歴史的なロングセラーとなり、プログレバンドの中ではもっとも商業的な成功を収めたのだと思うが、本当にそれだけの価値のある曲であり、またアルバムである。



ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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