もう20年以上前になるが、一度だけリバプールへ行ったことがある。
もちろん、あの方々ゆかりの地を詣でるために。
海辺にあった記念館はじっくり見学したし、「マジカル・ミステリー・ツアー」という名前のバスツアーにも妻とともに参加し、ペニーレイン(の床屋さん)、ストロベリーフィールズ、ミミおばさんの家、リンゴやジョージ、ポールの生家等一通り回った。
2泊くらいしたある晩(その日は大晦日であった)、パブに出向いて、同席した方と少しおしゃべりをした(私は英語は苦手なので、妻が主に)。ところが、その人のおじさんが何と、「ジェリー・マースデン」だとのこと。思わずその場で、「♫~ferry~cross the mersie~」などと歌ってしまった。
ビートルズ登場前後、60年代初期から中期にかけて活躍した、リバプール出身「gerry & the pacemakers」のボーカルである。いわゆる「マージービート」の代表的なグループ。ギター、ベース、ドラムスの4人組だったと思うが、曲は比較的ロック色が弱く、たとえて言うならハーマンズ・ハーミッツあたりに近いのかも知れないが、もう少ししっとり感もあるイメージ。「how do you do it」(これ、レノンマッカートニーだったか?)「I like it」「you'll never walk alone」(後年サッカーの応援歌として使われ、英国民にはおなじみの曲になっているよう)などなどあるが、私の中では、上記の「マージー川のフェリーボート」が大変お気に入り。イントロで、静寂の中にこもったドラムのような音が静かに細かく奏でられ、その後ギターの美しい音色が続く。まさにマージー川をフェリーがゆっくりと航行している風景を想像させる曲調。最初に聞いたときからとても好きな曲であった。そしてその数年後に、上記のように現地へ赴き、曲を思い浮かべながらマージー川の風景を眺めたものであった。なお、この曲は後年起きた悲惨なフェリー事故を悼んで、リバイバルヒットをしたこともあったと思う。
1942年生まれと言うことなので、78才。ポールマッカートニーと同い年だったようだ。BBCをたまたま見ていて気づき、報道部分を録画。さすがに本国では大変な有名人のようで、国際ニュースでもある程度の時間を使って紹介していた。
ポールもコメントを出しているようだ。それから、キャバーンクラブも。
R.I.P
関係ないが、5年前のちょうど今頃、あの人も旅立っている。そう。David Bowie。
もう5年も経つのか・・。
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