よく、DVやモラハラの被害者の方について、「自己評価が低い」ということが言われる。
これはまさにそのとおりで、多くの被害者の方が、「自分がダメだから」「自分が至らないから」「自分が劣っているから」等といったことを口にする。
また、(多くは)夫との関係で、「夫は弁が立つから」「夫は頭の回転が速いから」「夫にはたくさんの弁護士の知り合いがいる(そうだ)から」等という話もよく聞く。
実際、一定期間頻繁に、おまえの考えはダメだ、おまえの起案はダメだ、おまえの対応はダメだ、などと言い続けられる、あるいはそのような態度を取られ続けると、自己評価というものは明らかに低下する。
そのことは自分自身でも、身を以て感じることがある。ちょっとしたことから、そのような話、また対応を続けられると、不思議なことに、自信(元々大してないのだが)がどんどん低下・失墜し、何をやっても無力感に苛まれることになる。
ちょっと冷静に考えると、言っている人間の方が結構追い込まれていたり、また大きなプレッシャーを(勝手に)受けていたり、また被害者意識を有していたり、あるいは人間的に崩壊していたり(笑)などということ(かもしれない)だったりもするのだけれど、こと攻める方向は自分自身に向かってしまい、うちへうちへと落ち込み続けてしまう。
DV離婚事件などでも、相手のバカさ加減がある程度客観的にわかってくると(こちらで依頼者に説明して客観化させると)、依頼者さんはかなり元気を取り戻し、むしろ相手への要求が高まったり、戦う姿勢が前に出てきたり、などという副産物がついたりすることもある(それはそれで悪いことではない)。
DVやモラハラ的言動は、すべて「支配・コントロールの手段」であると話している。これらは言い換えれば「洗脳」である。こういった言動を、どのような動機であれ頻繁に行うものは「洗脳者」なのである。
そして、「洗脳者」は、以外と身近にいるものである。
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