過日、宮内庁長官が、東京五輪名誉総裁である天皇が、五輪開催による感染拡大を懸念している旨を述べたとの報道があった(そんなような話だったと思う)。
これに対し、加藤官房長官が、「長官の個人的見解と認識しております」と、記者会見で答えていた。
これって、つまり、宮内庁長官が、自分の個人的見解を天皇の名前で語った、ということか?
これ、右翼系の皆さんにとっては、たいへんなことではないか?
「おそれおおくも」天皇陛下の名前で、朝刊が「個人的な見解」を述べたんだよ。公の場で。
陛下の個人利用であり、冒涜でしょう。
怒んないのか?ウヨクの諸君?これで怒んなかったらおかしすぎるだろう。
金曜日、浦和駅前を占拠して勝手なことを言っているまきしま某君とか。
おこんなきゃだめだろうが。
中華人民王朝の批判は熱心にしているが、言っていることの先にあるものは結局、人民王朝とかミャンマー軍政等と思想的に通底していると思っているけど。
それから、前記に関し、天皇の発言を政治的なものとしてとらえ、
それぞれの立場からの意見が述べられている。
いわゆる護憲派からは、天皇の政治的な発言として(前天皇の退位の際の発言も引き合いに出して)、問題にしている意見も出ている。
しかし、そもそもオリンピックって、政治的なものだったのか?
結果的にいつも政治的な動きに翻弄されているけれども、それ自体は政治からは離れたものとして位置づけられていたはずではないか?
今回の開催の是非が、政治的判断に多分に関わることはわかるが、コロナ感染の絡みで天皇が開催への懸念を発言したとして、それは天皇の政治的発言、なのか?
今回のコロナ騒動では、保守・右翼系の与党が、コロナ対応で強力な対応をすることに二の足を踏んでおり、他方で共産党も含めた野党とか、「リベラル」を標榜する方々が、強力な措置(それこそ、まさに「緊急事態」として外出や人の移動を強力に制限する措置)を、もっと進めろ、経済活動再開をさせるな、と主張している。
それぞれのポジションがなせる技(これもポジショントークというのだろうか)、という面もあろうが、なんとも奇妙なねじれ現象である。
いろいろなところで、これまでにみられなかったような、おかしな風景が見える。
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