予報の通り、12時過ぎ頃から雪が降ってきた。
かつて、雪を降らせる南岸低気圧のことを、「台湾坊主」といっていたが、
最近はこの名前を聞かない。
何か問題があったのだろうか(「ジャングル黒べえ」とか、
「南国少年パプア君」のような感じで。)。
道路が乾いた状態での降雪なので、量によっては積もるであろう。
ところで、やむなくディズニープラスと契約し、「GET BACK SESSION」を視聴。
3つくらいに分かれ、全体で7時間以上もあるそうなので、少しずつ見て、現段階では3分の1くらい視聴(まだ、ビリープレストンは出てきていない。)。
1969年1月初めから、同月中旬の公衆の面前(まだ、どこでとかは決まっていない)でのパフォーマンスへ向けて、
メンバーが久々のセッションのため連日集結。
いろいろな曲が「新曲」として提示され(なかなか「新曲」があがってこないのだが)、
それが完成品として出来上がるまでの過程を見ることが出来たり、
メンバー間の微妙な関係も垣間見られる(ポールはひたすらプロジェクトを前に進めようと、いろいろな提案をしたり、曲を提示したりする。「LET IT BE」のまだ歌詞が決まっていないバージョンが奏でられている。ポールと年齢も近くライバル心もあるであろうジョージは、自分も曲を持ち込み、また意見を言いつつ、たびたびのポールからの注文に辟易したのか、脱退を宣言してある日から来なくなった(僕がいなくても、クラプトンを呼べばいい、などと捨て台詞を残したりして。)。ジョンは常にヨーコをそばに置き、自分で曲を持ち込むことはほとんどなく、マイペースの進め方。リンゴはこういった流れを黙って見つめ、
あがってくるピースに的確なドラミングを入れる(ワイルドなプレイも見られて興味深い)。ジョンとポールとの間での、方針に関し意見をぶつけ合った会話の隠し録り音声なども入っている。)
かつて、「LET IT BE」という、このセッションの一部を取り出した映画があった(最後のアップルレコードビル屋上での「ルーフトップライブ」が有名)。この映画を見たのは小学生の頃で、小学生だった当時の自分としてはとにかく出てくる演奏のすべてが新鮮に思われていたと以前に書いたが、そこでの雰囲気は非常に重苦しいという評がこれまで多く出されてきた。今回の動画も、ある意味その点は同様ではあるのだが、映像における色使い(照明の色かも知れない)、曲にアレンジをつけて完成品へ持って行く経緯の興味深さ、登場人物の味わい(ジョージ・マーティンはほとんど黒子に徹しており、またグリン・ジョンズ(この人の書いた本に出てくるさまざまなミュージシャンのエピソードがなかなか面白い)とかも曲のアレンジに意見を述べていたり、どこかのプロデューサーがポールに営業をかけているようなシーン等、なんとも興味深い。ヨーコとリンダ・マッカートニーが話し込んでいるシーンなども。)等々、この45年間にこちらもいろいろと見聞するなどして前提知識を積み上げたこともあるけれども、大変面白い。
少々の時間を見て、30分ずつくらい見つないでいく感じとなりそう。
たぶんディズニープラスは、今回得た膨大な顧客をつなぎ止めるため、次なるタマを出してくるのだろうな。
こちらも、これがなければ契約などしなかったし。
それにしても、発表を前提として作成されていたのに、発表までどんなに時間がかかったことか。日の目を見てよかった。
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