先日、いきなり誰だかわからない差出人からのメールが届いた。
「連絡せずすみません。助けてください。」とだけ記載があった。
わかるのは見覚えのないメールアドレスのみであり、名前の記載もなかった。
昨今は迷惑メールやなりすまし等々、いろいろあるので、反応せずにいた。
その後、事務所へ電話があった。かつて受任をしていたことがあった人。
けっこういろいろ調整をして、相手方との間で法的手続に拠らない和解に向けた段取りをし、和解案もけっこう検討するなどしていた。
それが、あるときからぱったり連絡が途絶えた。何度電話しても出ず、手紙を出しても反応がない。相手方から状況を問い合わせる連絡も受けたりしていた。体調が悪いという話もあったので、そのまま本人からの連絡を待った。結局1年近くそのような状態が続き、やむなく「一方的に」辞任する旨の連絡を入れた。
それから1年が経過。
相手方から訴訟が提起されたらしい。
裁判所からいろいろ書類が来たのだと。
私は、本人からの申し出を敢えて断った。
正直、ちょっと仕事の面でアップアップしており、余力がないというところが大きいのであるが、のみならず、やはり従前の経緯からして、信頼関係の再構築は難しいと感じられた。
体調が悪いのはわかるが、一本電話なりメールで、状況を伝えることは出来るように思うのだが。
また、今回もいきなり、無記名でなんだかわからないメールを送ってくるなど、やはり非常識と思わざるを得ない。
こちらからの問い合わせをスルーし続けておきながら、いざ訴訟を起こされたといって頼みたいというのも、あまりにもご都合主義でどうなのかと思ってしまう(そのようなことが起これば連絡自体は出来るわけで。)。
仕事をする中で、同様のことは実は少なくない。
なぜか知らないが連絡が取れなくなってしまうこと。
おそらくさまざまな事情があると思われ、一概にそのことについてどうこういうことはできない。
正直、連絡が取れずやむなく辞任というのは、やはり気に掛かる部分がのこったままの「お別れ」なので、いい気持ちはしない。
しかし、やはりこちらも、何度も連絡しているのにくりかえしスルーされてしまっては、正直対応するモチベーションも失われてしまう。従前かなり手間をかけて対応していたケースなどだと余計そうである。
冒頭の方については、どうかよい代理人を見つけてほしい。
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