クリスティーン・マクヴィー死去(なんだか寂しい)

BBCの日本語訳付き放送をぼんやり見ていたら、テロップにクリスティーン・マクヴィの名前が・・。

こういうときは・・やはり訃報であった。79才(もうそんなだったか)。


フリートウッド・マックの古くからのメンバー。60年代後半より、チキン・シャックというブリティッシュ・ブルースロックのバンドのボーカル&オルガンとして活動(当時は「クリスティーン・パーフェクト」)。「i'd rather go blind」というブルースロックの名曲をイギリスでトップテンヒットさせている。第1期フリートウッドマックから中心メンバーのピーター・グリーンが抜けたあと、入れ替わりのタイミングで加入。そのころはすでにベースのジョン・マクヴィーと結婚していたのかも知れない(後に離婚。しかしバンドには加わり続けた。)。以前にも書いた70年代中期にかけてのフリートウッドマック(第2期)は、ブルースロックからは離れながらも、ボブ・ウェルチらを擁して、なかなか味のあるサウンドを聞かせてくれていたが、この時期のマックを支えていたのがクリスティーン。この頃の音にも後の片鱗は聞かれていたが、76~7年以降、第3期フリートウッドマックがブレイク。世界中で爆発的な売り上げを示した。スティービー・ニックスとの2人の女性ボーカル(他に男性ボーカルのリンジー・バッキンガムも)が、それぞれ違う個性を示しながらバンドを引っ張った。

個人的には、スティービー・ニックスも悪くないと思うが、どちらかというとクリスティーン・マクヴィの、ブルースも下地においた歌声が好きで、あの30数週間連続全米1位の馬鹿売れアルバム「rumours(噂)」では、クリスティーンの「you make lovin' fun」がとても気に入っていた(ちょうどこの曲が同アルバムから4枚目のシングルカットをされた頃、初来日直後で、日本の洋楽ヒットチャートでも上位にランクインしていた。)。このアルバムが売れに売れた大プレッシャーからか、次のアルバム「tusk(牙)」はさらに力が入ってしまったが(2枚組)、さらにその次のアルバム(「mirage」だったか)からの「hold me」もクリスティーンのボーカルだったな(実はこの第3期のアルバムは1枚も持っていないのだが。中1の頃、同じクラスの子から「噂」を貸してもらったことがあったことを思い出す。)。

この人たちが来日したら、一度は拝んでおきたいと思っていたのだけれども、これでそれも出来なくなった。すごく入れ込んでいたとまででもなかったが(第1期の方が好きだったので)、やはりリアルタイムで活躍していた人たちの訃報を聞くのは寂しい。


そういえば、ジェットブラック(stranglers)も亡くなってしまった。84才だったのだと。パンクムーブメントで登場したのに、ジョン・レノンとかディランより年上だったんだ・・。




ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

0コメント

  • 1000 / 1000