ライブ・レポート~ROD STWEART at 有明アリーナ 240320

初めて出向く会場。2021の東京オリンピックの際にいくつかの競技の会場になったらしい。収容人数が15000人というから、そこそこの規模。荒れ模様の天気で、湾岸地域と言うこともあるので、ちょっと心配されたが、駅から会場までの間でざっと降られたもののなんとか開演30分以内のころにたどり着く。豊洲駅からゆりかもめで一駅。「新豊洲」より10分程度か。そこそこ多くの人々。やはり世代は高く、40代以上天井なしという感じか。それでもたまに若い人がいたのと、やはり女性が比較的多かった(半数以上ではないが)。アリーナはおおむね満員(こちらは3階席)。往年の、典型的な「スーパースター」であり、「スーパースターはブロンドがお好き」などという恥ずかしい邦題タイトルのアルバム(もっとも、英語のタイトルも、「blond has more fun」だから大して変わらないのか。)も出してしまったような人物。来日はかなり久しぶりだと思うが、これまでじかに見たことはなかった。もう御年80目前なので、どんな感じなのだろう・・。


17時に予定通りに始まる。最初、なんか聞いたことのあるエレクトロポップソングが演奏され(depeche modeのjust can't get enough)、前座があったんだっけ?などと思ってたら本人登場。まずはバグパイプの演奏(録音)から入り、彼が英国人であることを改めて確認。1曲目は80年代中期(だったようだが)に久々にジェフ・ベックと組んでやった「インファチュエーション」。次に「1972!」と言って、フェイセズのメンバーの写真やアルバムジャケットが映し出され、「oo,lala」。その他続々と演奏が続く。さすがに御年79才と言うこともあり、声量が落ちていることと、動きもシャープとは言いがたい。風貌自体は昔の面影なのだが、まあ「おぢいさん」になったかな、という感じ。それでも、タイトな演奏やコーラス陣、それにフィドルやハープのすばらしい演奏もカバーしてのステージ。カバー曲がいくつかあり、「女ロッド」と言われたボニー・タイラーの「it’s a heartache」、CCRの「雨を見たかい」、ティナ・ターナーの曲(曲名不明)等々。また、特に写真を大きくかざしながら思い出も語りつつトリビュート的に歌った、クリスティーン・マクヴィ(元フリートウッドマック。かつてチッキン・シャック)の「i'd rather go blind」には泣けた。 ロックっぽい曲は声量が落ちたので迫力もやや劣るが、この曲とか他のスローな曲(you're in my heartは良かった)は、なお聞かせる力がある。大ヒット曲「マギー・メイ」を途中であっさりと入れたり、いろんな曲で会場に合唱を促す等、比較的大人しい観客へアピールをし続けていた姿が、往年の姿を思わせた。ときどき休憩を挟み、その間はコーラス隊がポインター・シスターズの「i'm so excited」、ラベルの「レディ・マーマレード」などを熱唱したり、サックス奏者が力強いソロを聴かせたり等。本割は「Do ya think i'm sexy?」(恐らく日本では一番有名な曲)で終了。アンコールは予定通りという感じで(本割り終了後に、「want one more?」という言葉が表示された(笑)。)、「sailing」。これで大団円かなあ、などと思ったら、チャックベリー調のギターのイントロが入り、最後はロックンロールナンバー(曲名が微妙にわからなかった。最初は「roll over bethoven」かと思った。)で終了。ほぼ2時間のステージだった。最後がセイリングでなくてよかった~。

往年の迫力は望むべくもないし、また私がこの人に関し好きな60年代のソロのころ、ジェフ・ベック・グループのころ、また70年代前半のソロ活動のころの曲、それに、なぜか「tonight the night」もやってくれず残念ではあった(i’m sexyよりも後の曲はイマイチさえない曲が多いのだ。個人的な意見です。)が、まあ、まさに「レジェンド」と言うに相応しい人を、一度拝むことができてよかったというところか。

それにしても今日は帰路が寒かった。今日は彼岸だったと思うのだが、こんな感じだと桜は近年になく遅めになりそうか。



ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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