Nick Hayward 来日公演(at ビルボードライブ東京 261015)

ニック・ヘイワードは、今となっては本当に知る人ぞ知る、という感じなのだろう。

80年代に、haircut 100のフロントマンとして、「ペリカン・ウエスト」というアルバムでデビューしたイギリスのバンド。どちらかというと当時のダンスミュージック的な、また若干ラテン的な香りもあり、また風貌はアイドルふうでもあって、そのような人気を集めていたと思う。アルバムは2枚くらい出したかどうか。解散してニックはソロ活動にはいる。そして出したアルバム「north of a miracle」(だったか。邦題は「風のミラクル」)がスマッシュヒット。当時はNHKでやっていた「レッツゴー・ヤング」という番組にも登場してしまっていた。この登場したときなぜか私はこれを見ていたのだが、演奏した「sunday」という曲がちょっとサイケポップ風でなんともよく、おお、この人なかなか良いじゃないか、と思い、前記「風のミラクル」も、FMでかかった程度だが、録音して聞いていたと思う。

その後しばらくして(80年代後半?)、「from monday to sunday」(だったか)というアルバムを出したが、これもなかなかよく、一時愛聴盤となっていた。位置づけとしては、90年代にブレイクしたいわゆる「ブリット・ポップ」(ブラーとかオアシス等)の先駆け、また、ヘアカット100にしても、同様の位置づけもできる(ギターロック的な要素もあり)のではないかと思われる。遠くビートルズの遺産を良質な状態で引き継いでいるミュージシャンである。


サポートメンバーを従えての来日公演。気にはなっていたもののどうしたものかと思いつつ、1ヶ月前を切ってからチケットを購入。東京ミッドタウンの中にある会場へ。

当日は1日に2ステージをやるということだった。後半は20時半くらいだったのでさすがに帰宅が23時はきついなと思い、「早退」して17時半からのステージへ。当然ながら観客はほぼすべてが80年代に20代だった人たち(つまり、60才以上だな)。しかも若干席が空いている感じではあった。

この人の公演は初めてだったが、自分よりも年上だと思うけれども、まだ全然若々しい。そして何より、サウンドが若々しい。当時の曲を次々にやってくれる。今年はアルバムも出ると言うことで新曲も披露。知ってる曲、知らない曲とあったが、知らない曲も英国ポップのセンスが満載で、どの曲もとても快い。次々に、こんどはどんなポップソングがとびだすんだろうか、というようなわくわく感すら感じていた。「favorite shits」「love plus one」「fantastic

day」(これはアンコールだった)等といったヘアカット時代の曲、「take that situation」「blue hat for blue day」「sunday」といったソロでの曲等は皆やってくれ、ああ、こんなにサックスがフィーチャーされていたのだなあ、などと再認識する部分も。また、スタイル・カウンシルに通じる部分も感じたり等々。


久々のライブだったが、最近あまり音楽を聴く暇もツールもない中(うちのオーディオはいずれもCDがきちんとかからなくなっている)、良い時間を過ごすことができた。この会場は、ちょっともったいぶった雰囲気が個人的には肩が凝る(ディナーショー的な雰囲気。高い食事や飲み物。ちょっとノンアル飲料を飲んだくらい)のであるが、それはまあ演奏自体とは関係ない。これまでにもいくつものミュージシャンをここで見たが、本日も良いミュージシャンが未だに頑張っているところを見ることができた。


新譜は是非購入したい。配信ではなくて。


ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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