猛暑。

大変暑い日が続いております。梅雨明けからの1,2週間は、太平洋高気圧の勢力が強く、特に暑い日が続くものですが、最近は、とりわけ夜の気温が下がらない日が多く、ただでさえ暑さで疲れた体が、夜も寝苦しさで休まらない、という状況と思います。とりわけ、病気をお持ちの方、高齢者の方等には、大変こたえるのではないでしょうか。また、岩手や宮城、長野北部(栄村)の被災者の方々、あるいは原発事故の被災者の方々の仮設住宅等、あるいは避難所(旧騎西高校等)の方々におかれても、このような暑さの中でまた夏を越えなければならないこと、本当に大変なことと思います。どうぞ皆様、くれぐれも暑さ対策や水分補給等には気をつけて下さい。                                                                                           原発事故の損害賠償請求について、原子力損害賠償紛争解決センターへの申立に何件か携わっております。原子力紛争審査会から示された「中間指針」にある金額で、もっとも問題となっている点の1つに、「精神的損害」の問題があります。中間指針は、基本的に月10万円(避難所であれば12万円)を原則とし(この数字は、自賠責保険における基準を参考にしているとのこと)、紛争解決センターもこれを目安としながら、その他個別事情による増額は考えるとするものの、前掲の基本線は崩さない(崩せない?)姿勢ということです。
原発賠償に関する埼玉の弁護団は、これに対し、月35万円ベースでの検討を求め続けており、そのような方向での運用をするよう申し入れ等をしてきているのですが、なかなか溝を埋めることは出来ておりません。
今回の被害は、この国においてかつてなかったような性格のものであり、また規模も桁外れに甚大です。根本的に何がこれまでの災害・公害等と異なるかと言えば、広大な地域が丸ごと「帰還困難区域」に指定されてしまおうとしている、そのような被害であることです。夏冬の寒暖の差が比較的少なく、穏やかな気候、広々とした地域の中で、ゆったりと生活を送ることが出来ていた方々の基盤が、根こそぎ失われたこと、このことの深刻さに改めて感じ入る必要があると思われます。                                                                                                紛争解決センターが、早期の被害者救済のために設置されたものであることは判りますが、参考にされたという自賠責保険の場合、保険金の取得後にさらに訴訟を起こすことで、それほど長期化しないうちにさらなる補償が期待できる場合もあるところ(事件にもよりますが)、原発事故の場合は、訴訟と言っても交通事故事件のように簡単に起こすことは出来ません。対象となる方の中には、かなり高齢の方も少なくありません。訴訟をやることにより得られるような賠償金額をも想定したような形での救済を、紛争解決センターにおいて一気に図れるような英断が求められると思います。                                                                                                    なお、原発賠償に関し、お問い合わせがある場合には、ご相談に乗ることが出来ますので、御連絡下さい。      

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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