ジェフ・ベックのキャリアは、かれこれ50年である。
そのメジャーシーンでのミュージシャンキャリアは、ヤードバーズよりスタートし(この頃はバックボーカルもとっていたのだ。「フォー・ユア・ラブ」とかのビデオで見られる。)、1966年頃脱退後は、ジェフ・ベック・グループ(ロッド・ロン・ニッキー・ミックらとの1期、マックスミドルトンやコージー、ボブテンチ、クライブチャーマンとの2期)、ベック・ボガード&アピス、その後ソロでフュージョン期(などといってしまっていいのかこの時代のすばらしいサウンドを!)、その後ロックへ回帰してロッドと組んだり、その他変遷を重ねて現在に至っている。近年は、かつてのロカビリー風の音でステージに登場したり等もしている。
ベックは、数年前にクラプトンとデュオで奇跡の公演が開催され、これを見に行った。前記した各キャリアの音は概ね好きで、とりわけ第1期ジェフベックグループのブルージーな(それ故ツェッペリンほどのポピュラリティーは得られなかった?)サウンドや、これと全く違う1975年からの「3部作」(ブロウ・バイ・ブロウ、ワイアード・・ヤンハマーですね、ゼア・アンド・バック・・サイモンフィリップスのすさまじいドラムに当時吹っ飛んだものだ)の独創的かつ超テクサウンドはこたえられなかった。しかし、何故かライブをクラプトンのようには見に行ったことがなく、上記した数年前のライブが初めてであった。この時はソロ5,6曲にあとはクラプトンとのジョイントだったが、正直かなりの枯れ具合であったクラプトンよりも良く、「ブルーウインド」では不覚にも落涙しそうになった。
そういうわけで、ベックの単独公演を改めて見に行くこととした。
場所は、「東京ドームシティホール」。初めての場所。水道橋の駅のそば。2階席だったが比較的ステージまで遠くない、良く見渡せる席であった。
ベックは、イントロから10数曲、何のMCもなく一挙にたたみかける。バンドメンバーは、ギタリストがフラメンコギターの素養もありそうなラテン系の男、ベースがファンキーなテイストむんむんの女性黒人ベーシスト、ドラマーが前回公演と同じ人物か?野太い、かつてのバディマイルスあたりを彷彿させる黒人ドラマーという陣容(いずれも名前は分からない)。
とにかく、ベックの好調ぶりが改めて示されたライブであった。あまりベックのアルバムを聞き込んでいない私には、曲名が分からないものが多かったのだが(分かったのは、「リトル・ウイング」「アデイインザライフ」「レッドブーツ」「ブルーウインド」「ローリン&タンバリン」「コズ・ウィ・エンデッド・アズ・ラバーズ(悲しみの恋人たち)あたり)、彼のギターのサウンドとプレイ自体をまさに堪能できた。この6月で70才だし、さすがに衰えたかも,とか思っていたが、確かに早引きで少し遅れがちのところもあったけれども、基本的には衰えを感じさせない、こいつ何者だ?と思わせるようなプレイを続々繰り出していた。ベースがブンブン鳴るファンキーなかっこいい曲も含め、ベックはまだ全く現役、と痛感させられるライブで、途中、この人のこのプレイの場に立ち会えていること自体にとても幸福な気分になっていた(この点、2月のデレク・トラックスの時よりはずっと高いテンションでいられた。)。
15曲ほどやったところで、初めてマイクに声を通し、簡単な挨拶とメンバー紹介。本人もとてもプレイを楽しんでいたよう。最後のほうではチェット・アトキンスまがいのロカビリー風早引きサウンドも聴かせてくれたり、他方で女性ベーシストのファンキーなボーカルナンバーをアンコールの最後に入れてきたり等、まだまだコンテンポラリーサウンドへのこだわりも感じさせられた。
あと何年くらいこのテンションでやってくれるだろうか、などと考えると、少し寂しい感もあったが、また来日したら見に行きたいなどと思いつつ、会場をあとにした。
そのメジャーシーンでのミュージシャンキャリアは、ヤードバーズよりスタートし(この頃はバックボーカルもとっていたのだ。「フォー・ユア・ラブ」とかのビデオで見られる。)、1966年頃脱退後は、ジェフ・ベック・グループ(ロッド・ロン・ニッキー・ミックらとの1期、マックスミドルトンやコージー、ボブテンチ、クライブチャーマンとの2期)、ベック・ボガード&アピス、その後ソロでフュージョン期(などといってしまっていいのかこの時代のすばらしいサウンドを!)、その後ロックへ回帰してロッドと組んだり、その他変遷を重ねて現在に至っている。近年は、かつてのロカビリー風の音でステージに登場したり等もしている。
ベックは、数年前にクラプトンとデュオで奇跡の公演が開催され、これを見に行った。前記した各キャリアの音は概ね好きで、とりわけ第1期ジェフベックグループのブルージーな(それ故ツェッペリンほどのポピュラリティーは得られなかった?)サウンドや、これと全く違う1975年からの「3部作」(ブロウ・バイ・ブロウ、ワイアード・・ヤンハマーですね、ゼア・アンド・バック・・サイモンフィリップスのすさまじいドラムに当時吹っ飛んだものだ)の独創的かつ超テクサウンドはこたえられなかった。しかし、何故かライブをクラプトンのようには見に行ったことがなく、上記した数年前のライブが初めてであった。この時はソロ5,6曲にあとはクラプトンとのジョイントだったが、正直かなりの枯れ具合であったクラプトンよりも良く、「ブルーウインド」では不覚にも落涙しそうになった。
そういうわけで、ベックの単独公演を改めて見に行くこととした。
場所は、「東京ドームシティホール」。初めての場所。水道橋の駅のそば。2階席だったが比較的ステージまで遠くない、良く見渡せる席であった。
ベックは、イントロから10数曲、何のMCもなく一挙にたたみかける。バンドメンバーは、ギタリストがフラメンコギターの素養もありそうなラテン系の男、ベースがファンキーなテイストむんむんの女性黒人ベーシスト、ドラマーが前回公演と同じ人物か?野太い、かつてのバディマイルスあたりを彷彿させる黒人ドラマーという陣容(いずれも名前は分からない)。
とにかく、ベックの好調ぶりが改めて示されたライブであった。あまりベックのアルバムを聞き込んでいない私には、曲名が分からないものが多かったのだが(分かったのは、「リトル・ウイング」「アデイインザライフ」「レッドブーツ」「ブルーウインド」「ローリン&タンバリン」「コズ・ウィ・エンデッド・アズ・ラバーズ(悲しみの恋人たち)あたり)、彼のギターのサウンドとプレイ自体をまさに堪能できた。この6月で70才だし、さすがに衰えたかも,とか思っていたが、確かに早引きで少し遅れがちのところもあったけれども、基本的には衰えを感じさせない、こいつ何者だ?と思わせるようなプレイを続々繰り出していた。ベースがブンブン鳴るファンキーなかっこいい曲も含め、ベックはまだ全く現役、と痛感させられるライブで、途中、この人のこのプレイの場に立ち会えていること自体にとても幸福な気分になっていた(この点、2月のデレク・トラックスの時よりはずっと高いテンションでいられた。)。
15曲ほどやったところで、初めてマイクに声を通し、簡単な挨拶とメンバー紹介。本人もとてもプレイを楽しんでいたよう。最後のほうではチェット・アトキンスまがいのロカビリー風早引きサウンドも聴かせてくれたり、他方で女性ベーシストのファンキーなボーカルナンバーをアンコールの最後に入れてきたり等、まだまだコンテンポラリーサウンドへのこだわりも感じさせられた。
あと何年くらいこのテンションでやってくれるだろうか、などと考えると、少し寂しい感もあったが、また来日したら見に行きたいなどと思いつつ、会場をあとにした。
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