アーティスト探訪~デヴィッド・ボウイその2

デヴィッド・ボウイの続きを書いていたら、一挙に消えてしまった。

ここでは、アルバム1枚のみ。

・「the rise and fall of ziggy stardust and the spiders from mars」
 邦題が、「上昇し下降する星屑の群れ及び火星からのサソリの・・・」なんだっけ。
とにかく長いものだった。

 このアルバムは、ロック史上不朽の名作と言って差し支えない名盤である。
 全体として、それまでの3枚のアルバムのくぐもったような雰囲気を継承しているが、
コンセプトアルバム的な作りで、アルバムに統一感がある。
そして、何よりすて曲がない。
 「starman」や、「ziggy stardust」(bauhausがカバーしてヒットさせた)のように、カバーも多い名曲があるが、これらが特に浮き上がっていることもない。
 「five years」「soul love」「moonage daydream」「starman」「it ain't easy」からなるレコードA面。
 「lady stardust」「star」「hang on to yourself」「ziggy stardust」「sufflajet city」で盛り上がり、そして「ロックンロールの自殺者」で大団円、のB面。
 この、「lady・・」で始まるB面のイントロもとてもよい。「hang on to・・」の性急な感じも。
 「ロックンロールの・・」の「おおげさ」とも言える盛り上がり、これは、のちのクイーンにも継承されているんだろう。
実際、クイーンとデヴィッド・ボウイは、のちに「under pressure」というデュオ・シングルを出してるし、当然親和性はあるわな。
 
 曲をそらで全部言える、書ける(綴りはかなり危ない)こと自体、私がどれだけこのアルバムを聞き込んだか,ということでしょう。
 
 全曲聴いても、40分そこそこ、というところも、この頃のアルバムのいいところ(プログレだって,一曲一曲は長くても、全体としてはそこそこだったと思う。まあそれはレコードの録音時間の関係なのだが。)。
 CDになってからは、やたらと曲数が多いアルバムが多いが、人間の集中力には限界があるのであり、18曲70分なんてのをオリジナルアルバムとして提示されても、全体を一気に聞き通せない。そういったアルバムに、60年代や70年代の幾多のロック・アルバムに匹敵するような名盤などほとんどないと思う。
ボウイの遺作だって、40分前後のよい長さだったし。
 
次回は、「aladdin sane」。これもほんと、いいアルバムだあ。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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