熊本震災によせて

14日の夜、送別会の帰りに携帯を開いたら、地震地震地震の報・・。
えっ熊本?という感じ。

考えてみれば、阪神淡路の時も、「えっ神戸で震度7?」という印象をまず最初に抱いた。

何となく、地震というと、北海道や東北、また東日本という印象があるが、日本はどこへ行っても、地震の危険からは逃れられない。

今回の地震も、活断層に沿った地域で起こっているそう。
活断層は、日本中に存在する。
しかも、本震は今朝方(16日未明)にあったとのこと。
マグニチュードは、阪神淡路と同じレベルの巨大地震。
活断層の位置の把握については、そこそこ科学のレベルは追いついてきている、
しかし、その活断層が活動する時期の把握までは、なかなか難しい面があるということだろう。

しかも、今回の熊本の活断層に連続する形である、大分の活断層も動いているらしく、
そちらを震源とする地震も起こっている。
これら活断層は、さらに四国方面にもおおまかな繋がりがあるらしい。

あるコメントを見たところ、
宮城内陸地震(2008)→東日本大震災(2011)のようなパターンを想起
 →東南海・南海地震(南海トラフ地震)の発生、というシナリオもありうる、とのこと。

率直に言って、
地震予測というのは、やはりまだまだ困難を多く孕んでいる、ということだろう。
予測の前提となるデータは、せいぜいこの4~500年程度のものである。
確実な予測など、十分にできるようなものではない。

だから、対策と言うことになると、相当程度大きなものを想定して、確実なエビデンスが得られている予測ではないにしても、それを前提に、きちんと対策して行くしかない。
確実なエビデンスがないからといって、対策を見送るなどと言うことは許されない。
とりわけ、今回は問題になってないが、津波の予測。
これは、来てしまったら、いくら後悔しても始まらないのである。

何十年後か分からないが、
大飯、高浜等の原発が、また何事もなかったかのように稼働している中で、
活断層が動き、取り返しのつかない事故が生じる。
あるいは、確実なエビデンスまではないが、あり得ると考えられた津波が発生し、事故が生じる。

そんなことの繰り返しを、目の前の利益ばかり漁ろうとする連中は繰り返すのだろう。
いや、繰り返してしまうのか。それでいいのか。

福島第1原発事故だって、
いろいろと予測の素材はあり、ある程度そのあたりの認識は得ていた、
国にも東電にも予見可能性はあった、のに、
結局津波対策の経済的負担というレベルで、それらの認識は闇に葬られ、
発生してしまったのである。
某県などは、国の方針にかかわらず、独自に津波対策を打ち出し、
同県にあった原発(東海原発である)は全電源喪失を免れた。
これを、単なる幸運なオプション例として、取り上げるだけというわけには行かないだろう。

福島の浜通りは、故意に殺されたようなものである。
国にしても東電にしても、上層部にとっては、双葉の町が1つ2つ3つなくなる程度は、
やむなしの経緯、程度の認識なのだろう。

ほんと、どうしてくれるんだ双葉を、と言いたいのだ。

予測が困難だけど、大変なことが起こりうる、
そのようなことについて、もっと謙虚に、かつ慎重に、かつ手厚く、
対応を考えてほしいものである。

話は戻るが、熊本とその周辺の皆さん。
しばらくは困難な状況が続くと思います。
正直、こちらは全く揺れていないので、
どこまで困難を共有できるか分かりません。
ただ、それは、東日本大震災の時にまさにあった状況です。

私たちは、想像するしかありませんが、
今の状況は必ずや乗り越えられます。
何とかしのいで下さい。
影ながら、力を送ります。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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