AI革命と言うけれど

昨今報道がにぎやかな「AI(人工知能)」。
その可能性が大きく取り上げられ、理系の人や経済界を中心に、いろいろと前向きな期待が述べられている。

ところで、AIが本格的に取り入れられた際に、必要なくなる職業についての一覧表を最近目にした。

われわれの業界が、なくなる方にも存続する方にも明確に記載してなかったのが、どういうことなのかと思ったが、
そういうことよりも、
これって要するに、「雇用喪失」と言うことですよね。

近年、郊外型のスーパーのコングロマリットのようなものが各地に登場し、またコンビニやファストフードを中心にチェーン店化もますます進んで、商店街のシャッター街化が全国で多く見られるようになっている。

もはや、普通の八百屋さんや魚屋さんが、必要なくなってきているかの状況である。
もちろん、個人的には決してそうは思わないのだが、気がつくとつい品揃えの良い安いスーパーに向かってしまっている自分がいたりする。

シャッターを閉めた人たちは、どうやって生活していってるのだろうか?
それも、かなり年配になってからシャッターを閉めた人たちは。

おそらく、50~60代になってから、新たな職について、同様の収入を得て行くことはかなり難しいであろう。
それで、貯えもなく、年金支給時期までもまだある(支給時期になっても支給金額は国民年金の範囲のみ)などと言うことになったら・・。

AIAIと騒がれているけれども、これって要するに、こういった人々をますます増やして行く、ということでしょう。
その人たちの生活は、どうやって支えて行くのだろう?
若い人だって、働き口はますます減って行く。
「構造改革」「労働力の流動化」「人材のシフト」等々、机の前に座っていうのは簡単だけど、
だれもかれもが自由にシフトできるわけでもないだろう。
担い手は生身の人間だし、かつての農業社会→工業化社会(単純労働・・労働集約化産業への人材の移動)への移行の時のような劇的な流動化は、
ちょっと考えにくいのではないかと思うのだが。

介護事業等、人材が必要とされており、AIでの対応では難しい分野もまだまだあるとは思うが、
だからといって誰もが介護事業に就けるわけでもないだろう。

米国では、こういった方々(白人の労働者が多いといわれているが)が、トランプという与太者の大統領当選を後押しした。
おそらく、こういった方々はトランプ政権の登場によっても、報われることはないだろう。
石油メジャーにいいような政策とか、ドル高による製造業のますますの衰退、ということになるのだろう。
2年もすれば、トランプ政権は、自分の足元のことも含め、自壊の方向で進むのだろう。

ただ、前記したことは、米国だけのことではない。
移民・難民が多く生じるのも、皆が働き口を探しているから。

高度な技術革新が、実は人類社会を崩壊に導くのではないか、などと思ってしまうのは、
私が前記したような理系の人や経済界の人のように「革新的」ではなく、「保守的」だからなのであろうか。
しかし、そこには一定の真理もあるような気がする。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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