ジョン・ウェットン死去

寂しいが、今年もまた訃報が続く1年になるのだろう。
ロック黄金時代のアイコンが次々に世を去る。

ジョン・ウェットン。

言わずと知れた、第3期キング・クリムゾン(太陽と戦慄~レッド)のボーカル&ベース。

この頃のライブ映像を初めて見たときの衝撃は忘れられない。
ロバフリが例の座ったままでの細かなフレーズの演奏を繰り広げ、ビル・ブラッフォードの硬質なドラム(えらくかっこいい)、デヴィッド・クロスのバイオリン、謎のパーカッショニスト、ジェイミー・ミューアの怪演、そして、ジョン・ウェットンの、ハンマービートのような硬質なベース。それまで見たことのなかったこの時期の映像のインパクトは本当に強かった(またこの時期はまだスリムでかっこいいんだよこれが。)。
また、初期のクリムゾンのイメージが、グレッグ・レイクのボーカルにも負うていた部分が多分にあったところ、その部分を継承していたのが、同質の声音のウェットンだった。この声質は、その後エイジア(私にとっては、これはプログレのなれの果ての「産業ロック」の典型であり、大げさで受け入れられなかったが)においてまさにその中核として全世界的に花開いた。
この2つのバンドの間に、ウィッシュボーン・アッシュに参加したり、また日本でも結構人気のあったUKの中心メンバー(中心とは言ってもこのバンドはみんなが中心のようなスーパーグループだったが)として活躍していた。

ロバート・フリップとジョン・ウェットンは、第3期クリムゾン後の方向性はかなり違ったが、ずっとよい友人関係にあったようで、今回の死にあたっても、ロバフリがコメントを出している。

いろんな人が追悼コメントを出しているよう。ボウイほどではないが、やはり長年にわたり、ロック界・音楽界に携わり、影響を与え続けたのだろう。

67才とは、ちょっと若かったが。
先日72才のロック・ギタリストの現役ぶりを見ただけに、なんとも・・。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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