ランダム入院記(1)

これまで、入院といえば、検査で一泊くらいしか経験のなかった人間が、一挙に一月を超える期間、入院を経験した。

これは、まさに「よい経験」だった。

もとの病気や合併症が根治したのかどうかは、まだ分からないが、
就職して以降、おそらく一度もなかった、これだけまとまった暇な日々、暇な時間を経たこと、
病院の実態、あり方、その背景。医師や看護師、介護士、リハビリの指導員、
その他の職員の行動、言動、相互の関係。
年齢層もさまざまな患者たちの言動、あり方(わがまま放題し放題のお方も)、

この間に、自分自身をじっくり振り返ったり、また見つめ直してみたり等ができたかと言えば、
これまでになかったような、もてあますような時間の中で、
テレビやDVDやラジオ(それこそ、時間的に普段は聞けないもの)を見聞きすることができたり、
後半の方はWi-FiでPCからメールのやりとりを職場としたり、仕事の書類を読んだり等々、
・・・結局、そういうことはあまりできなかったと思う。

ただ、いったん少しペースダウンをしたことで、
普段なかったような感覚に無意識のうちに入り込み、
退院後のこの2週間も、そのペースでしばらく進んできた部分がある。

それはそれで、今後仕事をし、生活を送ってゆくに当たり、新しいペースメーカーになるのかもしれない。

最近、ふと気がつくと、周辺の人間がたいがい自分より若く、パワーもあったりする。
それはそれで、刺激になっていいのだが、こちらもなんとなく、これまでと同じペースでやろうとしている部分があったりする。

もう一息、二息つきつつ、やってもいいのかも、などとも思ったりする。
自分の可能性はもう少しあるのだ、などとついつい考えたくもなり、
じたばたしているのだが、
一般論としても、もともと才能は有限であり、かつ極めて限られているし、
また、年齢がその上限を厳格に画してくる。
その上、
自分自身、この業界においては、出来のいい人間では全然ない
(試験を下から2番目で通ったとずっと思っている・・確認は取ってないが。)、
なんで自分がこの業界に所属していられるのか、
なんで自分が司法修習生の指導をしたりできるのか、
なんで自分がいろんな研修会とかで話とかしちゃったりできるのか、
謎なことは多く、
どこかに、ごまかし、ウソがあるのではないかと、ずっと思ったりもしている
(故意にごまかしたり、ウソをついていることはないのだが・・)。


まあ、そんなことを言っても、
これが自分の認識しているところの「現実」だし(共同幻想の上に立っているのかもしれないとしても)、
その中で、やるだけのこと、
「お前はこれをやれ」とされていることを、引き続きやっていくしかない。
どこかで、ウソくさいと思っても、
とりあえず、積極的にウソをついているつもりはないし。

また、訳の分からないことを書いてしまった。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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