ライブ・レポート~ギズモドローム・・手練れのベテランが集結

先月から今月初頭にかけ、なぜか大変忙しい日々が続いている。
今週も引き続きなんだけれども、今夜はBunkamuraオーチャードホールという、
クラシックとかそういうのを主にやっているらしい会場で、標記のバンドのライブ。

以前書いたとおり、メンバーは手練れの者ばかり。
スチュアート・コープランドを中心に、エイドリアン・ブリュー、マーク・キング、それからPFM(プレミアータ・フォルネリーア・マルコーニ)の人。
この編成でのライブはもちろん日本では初めて。

観客は、おっさんおばさんばかり。外国人の姿がめっきり少ない。
日本の往年のロック世代の中心層が集結している感じ。

スチュアートがいきなりギターを持ってのMCで始まり、数曲はおそらくこのバンドでの新曲。だから客のみんなはほとんど知らない。しかもなんというか、元気で明るいんだけれども、イマイチ引っかかりのない曲が多い。強いて言えば、デヴィッドボウイの「ザ・ネクスト・デイ」みたいな感じか(たとえが良くないが)。

もうちょっとひっかかりのある曲がほしいなあ、などと思っていたら、なんとキンクリの「エレファント・トーク」、続いてポリスの「does anyone stare」(セカンドに入ってた。懐かしい!)を連発。スチュアートはギターを弾いたりドラムを叩いたりだったが、自身のプレイを特にクローズアップさせるコーナーはなく、盛り上げ役。他の3人が時々見せ場を出す。個人的には、マーク・キングのベースプレイが、予想通り、いや予想以上にキレキレ、ビンビンで、ボーカルもよく、冴えていた(なぜかレベル42の曲はやんなかったが)。エイドリアンも、例の変なギターを随所に奏でていた。PFMの人は比較的黒子に徹していた感じだが、時にハモンドオルガン風の哀愁を帯びた音色が大変良かった。そして、スチュアートは、やはりドラムを叩くと、個人的に大好きなあの手数の多い、キレのあるプレイを見せてくれて良かった。

アンコール2曲(これまたキンクリの「セラ・ハン・ジンジード」と、あともう1曲も聴いたことのある曲だった。)も含め、1時間半程度のライブだったが、まずは演奏を楽しんでいるという感が強かった。このラインアップでやっていくのだとすれば、もう少しこのロック世代に訴えるような、ちょっとプログレ風、ちょっとフュージョン風といった、この手練れの人たちの味をうまく生かせる曲をもうすこし加えてほしいと思った。実は、今日2曲やった第5期(?。要するにディシプリンのころ)キング・クリムゾンのサウンドは、一番親和性があるような気がしたが、でもそれだと一部にしか受けない、ということになるんだろうかね?

たぶん1年くらいで解散してしまうのかな、などと思いつつ、希少となるだろうTシャツを買ってしまった。



ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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