またここのところ、ミュージシャンの物故者が相次いでいる。
クラフトワークの、フローリアン・シュナイダー。
実は、名前はよくわかっていなかったのだが、右端の方にいた、ちょっとしゃくれ顔っぽい人。
クラフトワークは、まさにテクノポップのパイオニアであり、YMOも含め、後世への影響は大変大きなグループであった。
もともとはプログレ的、というかいわゆる「前衛音楽」であろうか、1970年代の初頭のそのような演奏のテレビ映像を見たことがある。
1974年の「AUTOBUHN」以降、「TRANS EUROPE EXPRESS」「THE ROBOT」「THE MODEL」「COMPUTER LOVE」「ツール・ド・フランス」等々、いくつもの作品、ヒット曲がある。
特に、1981年イギリス1位の「THE MODEL」は個人的には印象深い。このグループのことはなんとなく知っていたが、実際やはり人気がたかいのだと、改めて知った曲(このグループにしては比較的メロディアス、なのか?)。なんか先日亡くなったデイブ・グリーンフィールドのストラングラーズの最大のヒットである「GOLDEN BROWN」と同じ頃のヒットだったような気が(そして、そのために後者は2位止まりだったような、そんな不正確な記憶が。)。それから、「電卓」という日本語の歌詞の曲も、当時の雰囲気(「テクノカット」なんていう髪型もはやっていた)も相まって思い出される。
このころ活躍していた、YMOのほか、DEPECHE MODE,OMD,また、いわゆるニューロマンティック系のグループ、またデビッド・ボウイやイーノ、さらにART OF NOISE等々、
多くのミュージシャンやグループに多大な影響を及ぼしていた。
YMOがもともと、普通のロックバンドを形成していた人たちの、一時的なプロジェクトのような形で「散開」したのと異なり、クラフトワークは、長年にわたり活動を続けていた。このシュナイダーは、2006年くらいに脱退していたらしいが、クラフトワーク自体は、個々2,3年のうちにも来日していたと思う。
そこまで熱心なファンではなかったので、見に行こうとまでは思わなかったが、でも、非常にユニークな、そして熱狂的なファンやフォロワーを多く有していたグループだった。
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