以前もこのことは書いたかもしれない。
年々暑さが増してゆく夏。
今年もまた、増し増しという感じである。
夏と言って、いつもこれはよい、と思うのは、
以前これは確かに書いたが、夏休み直前の子どもたちが7月20日頃に
いろんな作品や道具や楽器等を持ち帰る姿(今年はこれがあまりはっきりしなかった)。
ああ、これからみんな夏休みなんだな、と。今でもそんな思いになる。
全く関係ないのだが、積雪した(雪国でない)都会の情景を見るときと、なんとなく共通した感覚なのである。個人的には。
そしてもう一つが、セミの大合唱。
自宅が公園に近く、とりわけ暑い日は朝からセミの大合唱である。
圧倒的に多いのは、アブラゼミ。
じ~~~~~~と、長く泣き続けている。茶色のおなじみのセミ。
自宅がマンションなので(なのでということもないが)、上の方の階には、よくこれがとまっていたり転がっていて、服につけて帰宅することもよくある。
また、多くのアブラゼミの中に混じっているのが、ミンミンゼミ。
近くで見ると緑色でなかなか美しい。大きさはアブラゼミと同じくらいだが
(そういえば、セミというのは同じ種類だと、大きさも見事なほど同じくらいだ、と、最近気づいた)、意外と生きてるのを見かけることがない(それ故,手にすることが少ない。)。
鳴き声は特徴的だから、よくわかるが、アブラゼミに大きく押されている感じ。
最近時々混じってきている暑苦しいのが、クマゼミ。
西日本で死骸を見たとき、大きなセミだな、と思ったが、声も大きいし、暑苦しい。
東京でクマゼミが聞こえるのは、まさに地球温暖化・都市化の象徴、という感じで語られるが、必ずしもセミそれ自体が飛んできたわけではなく(まあ、寿命が短いし、そんなに旅は出来ないだろう)、木を移植する等の際に土と一緒に幼虫が来たのではないか、とも言われている。しかし、この声は昔は確かに聞いたことがなかった。三島あたりで電車を降りると、こればっかりの大合唱である。この生態界が徐々に北上してきていると言うことか。
近所にはいないが、実家のあたりでは朝夕よく聞かれるのが、ヒグラシ。
大変趣深い鳴き声であるが、昔伊豆の方でとまった際に、早朝にこれが大合唱していて、なんだか金属的な音に聞こえてまた違う感触を受けたことがあった。
あまり大きくないセミ。関係ないが、昔ヒットした日暮しというグループの「い・に・し・え」という曲は名曲だと思う。たまに思い出すとYouTubeで拾う。
ほとんど見かけないのがニイニイゼミ。いるのだと思うが、あまり見かけないし(たまに死骸を見かける。羽に縞模様。)、声もよくわからない。北の丸公園に真夏に行ったら、木にべったりついていてびっくりしたことを覚えている。小さなセミ。
そして、そろそろ初鳴きかな、というのがツクツクボウシ。これが鳴き出すと、いよいよ夏も終わりかな、と思う。今年はまだ聞いてないが、もう20日を過ぎたので、そろそろだろう。
子どもが小さい頃は、よく夜の公園に出向き、羽化のためによたよた出てきたセミの幼虫を捕まえて、部屋に連れてきてカーテンに吊していた。朝になると、真っ白な成虫ができあがっている。大人のいろになったところで、外に離していた。
【追記】
今日(8月24日)、浦和で、ツクツクボウシの(個人的な)初鳴きを確認しました。
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