アーチスト探訪~プログレその3 キング・クリムゾン②

クリムゾンは、ロバート・フリップのバンドと言っても差し支えないようなものであるが、いくつかの期に分けることが出来る。それぞれの「味」があるように思う。


2枚目のアルバム(in the wake of poseidon)の後、大きくメンバーチェンジをし、リザード~アイランド(~アースバウンド)といったアルバムを出す。ゴードン・ハスケル、メル・コリンズ、ボズ・バレル(後にバッド・カンパニー)、イアン・ウォーレスといったメンバー構成。しかし、最終的にはみなロバフリを無視するような感じになり、みんないなくなったらしい。このころのアルバムは、あまり聞いたことがないというのが実際のところ。

これを第2期とすると、第3期はまた新たな黄金時代。

ロバフリの外のメンバーは、ジョン・ウェットン(ボーカル&ベース。後にUK、ウィッシュボーン・アッシュ、エイジア等)、デヴィッド・クロス(バイオリン)、ビル・ブルーフォード(ブラッフォード。ドラムス。前イエス。後UK、ブルーフォード等)、ジェイミー・ミューア(パーカッション)とこれもすごい。「Larks,tounges in Aspic」(太陽と戦慄)は、第1期等とは趣を変えたこれまたすごいアルバム。ドイツのbeatClubという番組に出演した際の映像を大学生の最後の頃に初めて見てやられた。個人的にはビルが大好きなのだが、ジョン・ウェットンもこの頃はまさにプログレバンドのクールかつ攻撃的なベーシストであり、バンドを支えるボーカリスト(グレッグレイクにタイプは似ている。体型も。)。そして短期間の所属だったが謎のパーカッショニスト・ジェイミーのパフォーマンスも異色・必見である。このあと第3期クリムゾンは、メンバーが少しずつ減って、最終的にロバフリ、ウェットン、ブルーフォードの3人組となるのだが(エディ・ジョブソンもバイオリンとかでからんでたかも)、「starless and bible black」(暗黒の世界)そして「red」とさらに名作を残した(特にレッドはその後の活動にも繋がってゆくような内容)。

1974年にUSAライブを出したのを最後に解散、その後、ロバフリは、イーノとともにデヴィッド・ボウイのベルリン三部作に参加したり、ダリル・ホールのソロアルバムをプロデュースしたり、デヴィッド・バーンとコラボしたり等独自の活動を続けていたが、1980年に突如復活する。これ以降が第4期。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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