せんべいや

与野本町の駅から、浦和西警察へ向かう道の途中、埼玉芸術劇場のはす向かいあたりにあった「煎餅や」さんが、久々に出向いたら閉店していた。

商店街とも言えないところに、よくも残って頑張っているなあと思い、警察の帰りで遅くない時間(営業中の時間)によく寄って、事務所へのお土産や自分用に購入していた。

主人はおそらく高齢で、息子だと思われる人も店に出ていたが、まあ、あまり商売っ気のなさそうな感じの人ではあったのだが。


それにしても、こういう店がだんだんとなくなっていってしまうのは、やはり寂しい。

久喜の裁判所に行く途中にあったせんべい屋さんも、ずいぶん前になるが閉店して、いまは別の施設に貸しているようである。


結構前から、「小売店がない世の中」というものを想像していた。

スーパーやショッピングモール、ドラッグストアチェーン、コンビニ、家電等量販店、その外はみなチェーン店ばかり。

独立でやっている八百屋さん、魚屋さん、肉屋さん、瀬戸物屋さん、金物屋さん、等が全くなくなった街。

自分の実家のあたりも、今はまさにこのような感じである。

それこそ、大きなレベルでは、「なんとかホールディングス」という形で、どんどんグループ化されていっているわけだが、街のレベルでも、そのような店舗グループ等に入ってないと動けない。採算がとれない。

そもそも電子マネー決済が広く普及すれば、オンラインで皆がつながる方向性が強まるわけ。

もちろん、ここに独立の「小売店」が入る余地はあるのだけれども、一定のリテラシーがないと関与は困難だろう。それなら大きなチェーンのグループに入るとか、コンビニの系列になる、という発想になろう。

こういうのは世の必然なのであろうか。

駅と一緒で、街の風景がどこへ行っても同じになる。

寂しいものだけれども。





ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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