マウンテンはそんなに聞いたことはないけれども、要するに、アメリカのブルースロックのバンドであった。
クリームをプロデュースしたフェリックス・パパラルディが、自分でもバンドをやりたくなって(たぶん)、結成したのがマウンテン。そのボーカル兼ギタリストがレスリー・ウェスト。
当時から、ブッチャー的に太った体型で、まあ不細工という感じだったが、ボーカルはとても迫力があった。とはいってもあまり(というかほとんど)聞いたことがなく、有名な「ミシシッピー・クイーン」の映像を知ってるくらい。
でも、知る人ぞ知るクリス・スペディングの「ギター・ジャンボリー」にもちゃっかり入っている。
http://otisdury.blog.fc2.com/blog-entry-1039.html?sp
そんなわけで、ちょっとマウンテンの映像を見たくなって、YouTubeを見てみたら、その次の動画に、ジミが現れてしまった。
曲は、「boodoo chile」。メンバーはジミの外、ベースがビリーコックス、ドラムスがミッチミッチェルという、エクスペリエンス→バンドオブジプシーのころのものと思われるが、屋外で、500人もいるかどうかの聴衆の前で、小さな簡素なステージでやっている。そして、つい全部見てしまう。
そういえば、ジミのまた新しいアルバムというかライブ集が出ていたような気がした。
そう。もうすぐ終わってしまう2020年は、ジミヘン没後50年、ジャニス・ジョプリン没後50年、そして、ジョンレノンが非業の死を遂げて40年という、そういう年であった。
ビートルズも50年前に解散し、かつてのロックヒストリーにおいてはまさに1つの転機になったような年であった。1970年は。まあ、ゼップ等のハードロックや、プログレが台頭してきていたが、他方でアメリカを中心にかなり内省的なサウンド(ジェームス・テイラー、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤング・・全然悪くないんだが)、また、クラプトンやザ・バンドあたりから始まったレイドバック的な方向性(ザ・バンドは未だにあまり食指が伸びないんだなこれが)もさらに強まってゆく。日本もまもなく四畳半フォークの時代となる。
この年をもう少しじっくり味わいたかった私だが、結局あんなことこんなことといっている間に、あっという間に1年は過ぎた。来年は、ボブ・マーリー没後40年、ジムモリスン没後50年、ということになる。1981年が40年前という年である。どうしよう。
ジミにしてもジョンにしても、ジャニスにしても、生きながらえたらどんな活動をしていたことか。
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