「衝撃的な出会い」

もちろん、音楽のこと。

初見、というか初耳で、「うっ、これは・・・」と思わせられた、ショックを受けた曲である。


・「more than feeling」BOSTON

ロックを聴き始めて間もない頃に出会ったこのサウンドは、以前も書いたけれども、「宇宙の彼方へ」という邦題にもぴったり合っていたが、とにかく衝撃であった。

ちょうどプログレとアメリカンロックとの融合(「プログレハード、などと言われたりもしていた」)というようなサウンドが広く支持されたようで、天文学的な売り上げとなっていたが、どうも日本でもそうだったようで、最近になってもBOSTONのTシャツを着ている人を見かけたり、またBOSTONはよかった・・とのコメントを見たりもする。

自分でもたまに耳にしたくなる曲。


・「MESSAGE IN A BOTTLE」POLICE

これも以前書いたかも知れない。

バンク~ニューウェーブの流れがかなり落ち着いてきていた1979年の秋に出た、POLICEの2枚目のアルバムからのファーストシングル。これも衝撃であった。もともとプログレやジャズのバンドにいたメンバーだから、腕は確かなのだが、その技術でパンクの初期衝動のようなテンションの曲を作ってしまう。この英国ナンバーワンのシングル曲はやはり衝撃で、その後しばらくこのバンドの虜となる。81年の来日公演の記憶もまだはっきり。もう40年前か。信じられない。


・「嵐が丘」KATE BUSH

これも以前書いたと思うので繰り返さないけれども、この超ハイトーンのボーカルには衝撃を受けた。プログレ風とも演劇風ともつかない、その後英国を代表するシンガーとなるこの人の出世作。


・「SUNDAY BLOODY SUNDAY」U2

日本で売れないバンドの代表のように言われていたこのバンドが大ブレイクした「WAR」というアルバムの1曲目。すでにイギリスで「NEW YEARS DAY」というシングルヒットが出ている中で、FMで聞いたこのアルバムの1曲目のこのテンションに衝撃を受けた。やはり日本では同じように感じた人が多かったらしく、このアルバムでU2は一気に日本でもブレイクし、同年のミュージックライフ誌の人気投票で一躍3位に躍り出ていたと思う。当然アイルランド紛争を背景にした曲であり、それだけにこのテンションは当然、というか非常にシリアスなメッセージを身近にあることとして提示している。その後ボノはすっかり国際人となってしまったが、このアルバムも含めてその真面目な性格が醸し出されていると思う。このバンドは、ボノのボーカルにエッジのまさに「鋭角的」なギターが本当にマッチしているんだな(エコー&ザバニーメンもそうだが、この寒々としたサウンドはまさにブリティッシュなのだが・・)。その後「JOSHUA TREE」(これはかなりアメリカンルーツを辿ったアルバムなのだ)という大傑作をものにするのだけれども、個人的にはこの「WAR」のテンションは他に代えがたいものがある。


・「WHEN DOVES CRY」PRINCE

これも以前書いたと思う。PRINCEの場合は、この曲の入ったアルバム「PURPLE RAIN」の前のころから、なんとなく期待をしているところがあり、「1999」から、「LITTLE RED CORVETT」(綴り怪しい)が上がってきた時も結構わくわくしていた。

しかし、この曲がチャートに上がってきたときの衝撃といったら、という感じであった。イントロの大げさなギターソロでいきなりやられた。ついにキタ==!という感じだった。こちらも一気にはまることになったが、なぜか「PURPLE RAIN」は、売れすぎていたこともあり買わず、その次の「AROUND THE WORLD IN A DAY」、そして「PARADE」と予想を超えたすごいアルバムが続いてしまい、すっかりはまってしまったことはすでに書いたとおり。


・「EVERYTHING IN THE RIGHT PLACE」RADIOHEAD

忘れもしない。この曲を最初に聴いたときの印象。「これは、長く聞き込むアルバムになりそうだ」と。上野駅のコンコースにあったレコードショップで、発売日に店の説明文を見て衝動買いしてしまった「KID A」の1曲目。このアルバムは本当にはまりまくり、何回聞いたかわからない。その前の「OK  COMPUTER」というアルバムが、自己陶酔的ながら独特の耽美的な世界を展開しており、注目していたバンドではあったのだが、このアルバムではサウンドをかなり変えてきた。ミニマル・ミュージック的なサウンドも多く含んでいるが、アルバムが「全体として」迫ってくる、そういうものに久しく接してなかったので、本当に聞きまくった。当時幼少だった娘を寝かしつける際にもよくかけていたので、娘にとっては「寝るときの曲」になってしまっているが。

こんなサウンドのアルバムが、彼らにとって初の全米ナンバーワンになったというのも本当に興味深い。この次のアルバムも続編のような「AMUNEZIAC」で、この二枚のアルバムに収録されている「MORNING BELL」という曲がバージョン違いなのだが、「KID A」に入っていたほうがイメージさせる、自分の中で描いていた光景のその映像に、「AMUNEZIAC」バージョンはそれを反転させたような(あるいは、そこに墨をぶちまけたような)、そういう映像を連想させてくれた。このように映像をイメージさせてくれるサウンドというのもなかなかない。20世紀最後の傑作が「KIDS A」なら、「AMUN・・」は21世紀最初の傑作と言ってもいい、それくらいハマった、秀逸なアルバムであった。そのオープニング曲。「ロックを聴き続けていて良かった」と本当に心から感じた出会いである。


・「LET IT BE」BEATLES

なぜって?だってこれがビートルズの「レット・イット・ビー」だと認識して聞いたとき、「ああ、これがそうだったの?」と、小6の私は大変ショックを受けていたのである。

この曲に限らず、私が6才の頃に解散したビートルズの曲には、すでに耳になじんでいるものがかなり多くあった。「エピピー、エビピー」と、春日井のおまめシリーズの曲かぐらいに思っていたこの曲は、この改めての出会い(「再発見?」)で、私の中で大きく変貌を遂げていくのである。




ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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