警察2ヶ所を車で回り、移動時間だけで4時間以上を費やしてしまった(接見はそれぞれ1時間くらいずつ)。
新型コロナで密になることを避ける、しかし外へは出かけたい、ということで、多くの人が車で移動しているからか、いつもよりも交通量が多い気がした。
その「おかげで」、普段あまり聞けないCDを5枚聞くことが出来た。
持参したのは、サイケデリックミュージックのコンピレーション(以前から何十回も聞いている、60年代のtomorrow(スティーブ・ハウがギター)やgods(ユーライア・ヒープのメンバーがいた),moles, idle race(ジェフ・リンがいた)等入っているもの。わりとマイナー系か。)、コルトレーンのニューポートジャズフェスのライブ(1963,65年。my favorite thingsの違うバージョンが聞ける・・いつも違うバージョンか,ライブは。)、そしてストーンズの初期の3枚のアルバムである。
以前も書いたかも知れないが、個人的な好みとして、
初期はストーンズ、中期はビートルズ、そして後期はそれぞれに良さあり、
というふうに思っている。
いうまでもなく、両雄はそれぞれの個性があり、双方ともにルーツを黒人音楽に持つものの、やはり大きな違いはブルースをルーツに持つかどうか(もちろんストーンズの2枚目シングルはレノン=マッカートニーだったりするし、双方はチャックベリーあたりでクロスしている部分はある。)。
初期のストーンズはビートルズにましてカバー曲が多いが、個人的には好みの演奏が多い。ストーンズをまとめて聞くと、このサウンドは初期のビートルズにはないな、と思う部分が多い。マディ・ウォータースや、ウィリー・ディクソン、ボビー・ウーマック等のカバーはいずれも泥臭く、また「mona」「not fade away」などで聞かれる「ボ・ディドリー・サウンド」は、ビートルズで聞かれることはあまりない。なにせストーンズの初の全英ナンバーワンヒットは、「little red rooster」というバリバリのブルースナンバーだったりするわけだが、この手のブルースナンバーは初期のビートルズではほぼ聴かれない(他方で,ビートルズがカバーしているような曲の曲調のものは、ストーンズもやっていたりはする。もっとも、ストーンズにはスキッフル、またプレスリーの香りはあまりないような気はする。)。
ストーンズは元々、アレクシス・コナーのブルース・インコーポレーテッド出身の面々であり(他にのちのpretty thingsのディック・テイラーとかもいたよう)、グループ名もマディ・ウォータースの曲名から取っているくらいだから、やはりブルースへの親和性が高い、というかどっぷりである。
まとめて聞いてみて、「good times,bad times」という曲がツェッペリンのそれとは全く関係のないオリジナル曲だったこととか、「hitch hike」(サムクックか?)がベルベット・アンダーグラウンドの「here she comes」(だったか?)とまんま同じ(当然ベルベッツがアイディアを拝借)ということを初めて知った、とか、「南ミシガン通り2120」なんていうインストナンバーがやはりかっこいい等、新発見、再発見をしながら、時々車のルートを間違えながら移動する、そんな一日でした(移動時間自体は非効率ではあった・・)。
初期のビートルズも悪くはないが、個人的にはストーンズが一枚上(と言うか、個人的には好み)、ということを改めて確認。
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