本日は旗日のようであるが、出勤。打ち合わせを1件入れる。
昨日は、従前より首都圏で大雪情報が出ており、警戒が強まっている中であったが、
さほどのことにはならずに済んだ(また、あさってあたりに来るという話もあるが)。
首都圏の大雪に関する予報は、かなり難しいようである。
南岸低気圧(かつて「台湾坊主」と呼ばれていた。)の進路(かつて、八丈島よりも北なら雪で、南ならそうでない、本州に近すぎると雨、などと言われていた。)、寒気の南下の度合い、その他もろもろの事情から、微妙なところでどちらになるかが変わるよう。
昨日で言えば、朝から雪は降ってはいたものの、かなり水っぽく、時折雨に変わり、またみぞれになりの繰り返しで、路面・地面が水分を多く含んだ状態となっていた。なので、夜間になり雪が本格化してからも、あまり積もることはなかったという感じ。
山梨とか軽井沢、また関東北部はそこそこ積雪があったようだが、南岸は今朝は凍って歩きづらいようなところは比較的少ない。
これが逆に、1月6日の時は、そこまで降るという予想ではなかったところ、路面が乾いた状態で雪がどんどん降ったので、そこそこの積雪となり、歩行に結構支障が出た(転倒でかなりけが人も出たと思う。)。
今回の件でけっこう予報官(気象庁)をけなすような論調もあるが、ことは自然環境に関すること。ピッタリといつも当たること自体が無理な話。例えば、明日は35度以上になりますという予想よりももっと難しいのではないかと思う(天候が崩れたという意味では当たっているわけであり、あとは外気温が1度なのか3度なのか5度なのかという微妙な線も絡んでくるのではないか。)。台風や津波の場合もそうだけれども、もし万が一、という場合を想定して、安全なほうに配慮してアナウンスをなすことには、いくら非難があったとしてもなお意義が大きいと思う。そのあたりはもう少し、皆が理解するようにならないと。ただでさえ自然災害が多い国なのだから。
他方、昨今は以前に比べて、こうした予報が公式に出るパターンが多く、これに応じて社会経済活動も予め停止することとされる場合が多い。店の閉店、首都高の閉鎖、鉄道の運休、等々。もちろん、何かあったときに従前の通りの活動は出来ないわけで、それにより交通や流通等が滞り、またあるはずのなかった事故や混乱が多発するなどという事態を防ぎたいというのは、交通機関やインフラ、また商店等の運営主体としては当然合理性を有する判断と言うことになる。
ただ、やはり日給ベースで仕事をしている人も少なくないわけで、休みとなれば単純にその日の分の収入が欠けてしまう、そのような方々にとってはまさに死活問題である。ただでさえ新型コロナの影響等で収入が不安定となってしまっている等の事情もある中、見方によっては安易に天気予報に沿って、休業だ早期の閉店だなどとされることはたまらないと思う。気象庁をけなすような言動の背景にはこういった部分も相当程度含まれるのだろう。
当たり前のことを言うけれども、要するに結局のところ、すべて人間社会は生活できてなんぼであり、経済が回ってなんぼ、というところ。そこがうまくいかないから、米国でうまくいかない人に支持されて与太者が当選するわけだし、中華人民王朝も今は表面的には支持されている(政治的な意思表明は控えながら)のだろうし。
「リベラル」と言われる人々が多く標榜する、人権尊重・多様性尊重・環境保護(反原発もか)・ジェンダーバイアスの克服といったポイントに対する壁も、こんなところにもあるのかもしれない(それにしても、カナダの都市で起こっているトラックのデモ(新型コロナ対策への反発だそう。state of emergencyがオタワとかで出ているらしい。)とは、ある意味人権主張なんだけれども、リベラルの動きなのか?与太者に親和性がある動きなのか?新型コロナ対策へのスタンスはこれまでのリベラル≓人権尊重主義と微妙なねじれを生じているとは当初より思っているところなんだけれど。)。
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