海外メディアでは、assasinateという言葉を使って報じられている。
国内ではそのような表現は使われていない。
慣れてないのだろう。こういうことに(その方がよいに決まっているが。)。
そもそも、首相や首相経験者が殺されるなどと言うこと自体、戦後はなかった
(暴漢に襲われたというのは、彼の祖父がそうであったりしたが)。
戦前は、原敬、浜口雄幸(即死ではなく、しばらくしてから死去)、犬養毅(五・一五事件)、斉藤実・髙橋是清(二・二六事件)等テロが多かったわけだが。
飛び道具が野放しのあの米国でも、実際に大統領が撃たれたのはレーガン以来ない。
その意味でも、また一般に治安が安定しているという日本で起こった事件という点でも、国際的にもかなり大きな衝撃と戸惑いが走っているであろう。
一番興味があるところは、やはり動機や背景と言うことにならざるを得ない。
ただ、正直このニュースを最初に聞いたときに生じたイヤーな気持ちは、「これであべしんぞうがある種の偶像的な存在となり、たたえられ続けるという状況の下地が出来てしまった」ということ。
これが本当に正直なところである。
あべしんぞうに関しては、ずっと以前から、そのことを思っていた。
支持も高いが不支持も高い、反発も強かったわけだが、このようなテロ行為により倒されるなどと言うことは決してあってはならないと特に感じていた。
個人的に、本当に受け入れることの出来ない首相であったので。
言論に対するテロへの断罪等々という大前提の話は当然として、
本件については、前記した心情がまず生じたことは否定できない。
本当に気が重い。
今日は午前の調停と言い、本当に気が重い1日であった。
いずれにしても、この事件が今日日の社会における何かのターニングポイントになるなどと言うことがあってはならないと考える。
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