935ヘクトパスカルで九州に上陸である。
私の記憶に間違いがなければ、私が物心ついて以降、940を割った気圧で本土へ上陸した台風は初めてのように思う。たぶん、だが(千葉で大風が吹いた数年前の台風はもしかしたら割っていたか・・)。
過去の記録を見ても、1934年の室戸台風は911なので論外としても、1961年の第2室戸台風が925(だったか)、1959年の伊勢湾台風が929で上陸しており、これらが上陸した際の最低気圧では記録的なもの。そして、いずれも死者が1000人単位の大変な被害をもたらしている。
その後、防災対策はいろいろと進んできたとは思うが、今回の規模の台風(これからこのような台風が上陸する確率は増えてくる。地球温暖化・海水温の上昇で、これは確実。)にどこまで対応が出来るか。最近は風の被害よりも雨の被害がひどくなる傾向があるが、今回は両方とも強力であり、被害拡大の懸念は大きい。
それにしても、沖縄・八重山地方、大東島、また奄美等の離島は、ほんとうにこういった台風とかに対しては構えが強力だとつくづく思う。数十名から100名を超えるような死者がでるようなことは、少なくとも過去50年ではなかったと思われる。ふだんから台風の襲来も多いだけあり、構えはやはり違うのだろう。
他方、台風からはるかに離れた首都圏でも、本日は結構大雨が降り、雷が鳴った。かつて多摩川を決壊させ、多くの住宅を流失させた台風16号(1974年。後に「岸辺のアルバム」というテレビドラマが出来た。)は、上陸自体は四国地方だったように思う。あれは8月の末くらいだったが、前線を台風が刺激しての豪雨であった。ある団体の集まりに出ていた小学生の私は、靴の中がタポタポになったことを覚えている。なぜこんなことを覚えているかというと、当時すでに気象関係に興味があり、気象通報を聞いて天気図を書いてみたりしていたから。そのころは気象大学校に行きたいなどと思ったこともあったのだが。
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