当職職歴上初の、夫婦円満調停成立がなった。
離婚調停で始まったのが、依頼者の考えが徐々に変わり、やり直しを期すようになった。
しかし、(どの別居でもそうだが)別居に至った原因はあるわけで、
その点について、きちんと相手方に向き合ってもらい、その点の謝罪をしてもらうという前提で、今後双方が互いの人格を尊重しながら協力して生活してゆくという条項を入れた。
途中、条項をどのように定めるかで、いろいろと議論もあり、慎重に進めた結果の成立。
これから先、2人にはいろいろな困難もあると思う。
どうしても、生身の人間同士、育ったバックボーンも違うから、そのことを前提とした食い違いの芽がまたもたげることもあろう。
しかし、やはり大事なことは、相手の立場や思い、人格の尊重。
「自分はこう思う。それが正しい。」「自分はこうして欲しい」「もっと立てて欲しい」
などということばかりを言い、常に「自分のほうが上」「自分の方が勝っている」という感覚で臨んでいては、うまくゆくはずもない。
お互いを信頼し、尊重し、普段の生活においてもお互い助け合いながら(そして、助けてくれた相手に感謝しながら)、日々の営みをコツコツと積み上げていって欲しい。
その先には必ず、自然な信頼関係が醸成されると思う(本質的にそういうことができない人物でない限り。)。
どうか、今後、若干の波風があってもその都度越えて、うまくやっていって欲しいものです。
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