独りよがりの恐ろしさ

他人の書いたものや発言、またそのことに関し流布された報道や情報を、一方的な観点より解釈し、匿名で書き込んで特定の人物や団体を糾弾することがいとも簡単にできる世の中になった。

昨今のオリンピックをめぐるさまざまな関連報道も、こういったものに関わっている。

事務所のHPにも、たぶんこういった独りよがりの不当な書き込みがなされたりするのであろう(いってしまえば「けんか」が商売なのだから、仕方ないのだろうが。)。

匿名によるこういった独りよがりの勝手な言動については、それが他者をことさらに貶めるようなものである場合は、発覚したら重く処罰し、賠償金は制裁的に高く認定され、かつプラットフォームにも一定の制裁が加わるようになってもらいたいものである。

そして、匿名によるこういった言動については、その匿名性が保障されないようなプラットフォームのあり方が模索され、確立されて欲しいものである。

もっとも、おそらくそもそもこういったプラットフォームを立ち上げる人物自体に問題性が潜んでいるので、なかなかこういった制度設計ないし整備は難しいのだろう(かつての2ちゃんねるあたりから始まっているところだろう。同サイトの設立者はいまやあたかも言論人のように扱われている。自分に何を期待されているのかを意識しながらの斜に構えたようなコメントが日々垂れ流される。そのコメントにより時にまっとうな言説も多数の匿名集団による糾弾と共に相対化される。)。

匿名集団の暴力的言説について一番いいのは、こういったものは一切見ないようにすることなのだろうが、それこそスポーツ選手とか芸能人となると、応援メッセージがあれば力になるのだろうから、見ないという選択肢もないのだろう。

そして、そのような著名人ではなくとも、皆がこういったプラットフォームの書き込みを見ることが生活の一部となってしまっているから、皆が皆、もはや無視することも難しいのだろう。


フェイクを連発し、それでも岩盤支持が確立するような輩が大国の大統領になったりする時代。明らかに本当のこと、まっとうな言説が、実はそうではない、などとする粗雑な言説がまかり通る時代。自己正当化の論理が内容的に破綻していても言ったもの勝ちとなる時代。

本当にめんどくさい世の中になった。

「言論の自由の保障」とは、正当な、まっとうな利益や主張まで相対化してしまうことを目指したものではなかったように思うのだが。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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