高校時代の体育の教師が亡くなった。
高3のときに担任。卒業後も高校の臨海教室で毎年夏に3週間ほど海で過ごした時期、いつもお世話になっていた。
しばらくして、同窓会で再会し、こんなでかい内臓を取った、という話をしていた。
最近、また体調が悪いという話は伝わってきていたが、そこまで悪いとは知らなかった。
まだ70代後半。今の時代においては、若かったと言わざるを得ない年齢。
もともと柔道でならした方らしく、ガタイはがっちり。顔もゴツゴツしていた。
高1の最初の柔道の授業で、必ず生徒をひとり呼んで、絞め技をかけて失神させる、というのをやっていた。こんなの、いまでは絶対許されないだろうね。
高3の12月頃、学校には受験勉強の息抜きで行ってる感じだったが、ハンドボールコートでテニスをやっていたら、ボールを深追いしてゴールポストに衝突し、前歯が数本折れたことがあった。恩師はその時体育教官室から、私たちの姿を見ていたようで、「やるんじゃないかとおもった」と直後に(笑)。その後私は受験直前の12月末まで、往復二時間をかけて歯科に通院することになる。そもそもハンドコートで空き時間にテニスをやること自体OKだったのかわからないが(今なら絶対禁止かな)、恩師はそのことには何も触れなかった。
おおらかな時代だった。
通夜・告別式に別件で参列できなかったので、前日までに葬儀場に頼んで、面会だけさせてもらった。思ったよりおだやかな表情で、かつさほど痩せてもおらず、その点は少しホッとした。
もう卒業から40年以上が経つ。恩師も徐々に、順にいなくなるのは仕方ないが、やはり寂しいものである。
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