ちょっと遅れた・・ライブ・コーネリアス&フレイミング・リップスatZepp羽田

3/27だったか。

この会場は初めて。

最寄りがモノレールの「天空橋」。こんな駅の周辺に、ちょっとしたカフェやお店が集まっているモールのような物ができているとは知らなかった。ライブ会場も駅から4分程度。

コーネリアスは、あの小山田圭吾のバンドだが、ほぼ知らない。ただ、どんな音を出しているのか興味はあった。フレイミング・リップスは、数年前に出たアルバムが結構興味深く、何度も耳にした(なぜか通しで聞いてはいない)。また、ピンク・フロイドの何かのアルバムを通しでやるライブをやったり等したそうで、こちらのほうにより大きな期待があった。

客層は自分よりやや下くらい。30代から50代くらいだろうか。椅子席が外れたのでスタンディング席だったが、ほぼ満員と言った感じ。

まずコーネリアス。全体に映像と音響をコラボさせての演奏という感があった。映像はちょっと前にソニックマニアで見たフライング・ロータスとか電気グルーヴのような感じのCGがもっとけたたましいもの。曲も全体に硬質で爆音系が多かった感があったが、なんというか自分にはあまり刺さってこなかった。メロディなのか、コード進行なのか、何なのか。途中から別のことを考えながら見ていたという感じであった。

コーネリアスが一時間半くらいやって、その後40分くらい空き。その間はひたすら立ったままで待つ。コーネリアスが終わったら1~2割出ていった感じがあったが、なんで両方見ようとしないんだろう。こういうところが邦楽のファンは駄目なんだよな。他へも興味を広げようとしないで、自分の殻だけでとどまっている。このあたりが最近の音楽シーンの広がりのなさを生んでいるような気がしてならない、というのは年寄りの戯言。

そして、私のどちらかというとお目当てであったフレイミング・リップスだが、思ったよりもサウンドが明るく、全体のトーンも明るくて面食らった。ミシュランのキャラクターのような巨大な像がむくむくと膨らんで立ち上がり、それがゆさゆさ揺れたり、場内に大きな風船がたくさん飛び交ったり、等々。テーム・インパラ的なサイケデリックな色感や音感は随所に見受けられたが、まあ、やはりアメリカのバンドということなのだろうか。もう少し病的な暗い感じ、あるいは幻想的というか、内省的というか、それこそフロイド的な感じも含めて期待していたのだが、ボーカルがひたすら「盛り上がれ!盛り上がれ!」という感じでおり、コーネリアスよりは良かったが、あのアルバムからの曲はほとんどやらなかったし、ちょっと残念ではあった。そもそももともとこういうバンドだったのかもしれない。ただ、明るいトーンの中にも、やはり最近の世界各地での戦火とか、与太者のメチャメチャな政策の暴走に心を痛めているのかな、などと感じさせるようなコメントもあるなどして、バンドの良心を感じた(ニール・ヤングは、自分はカナダとの二重国籍だが、与太者の批判ばかりしているからもしツアーに出たら米国への入国を拒否されるかもしれない、などと冗談めかして言っているようである。本当になんて時代なんだろう。与太者を叩きのめすべく多くのミュージシャンが結集してフェスでも打ってくれ。)。

フレイミング・リップスも、全体で一時間半くらいはやったか。全体で、結局4時間くらい経ちっぱなしだったことになる。もっとも、特にその後遺症はなかったが。


まあ、あまり聞き込んでいないバンドを聞きに来てみるというのも悪くないと思うので、またこういうのあったら来てみたい(そう言えばちょっと前に、ジャック・ホワイトとか来ていたんだけれども、もう終わっちゃったな。)。


今回は、ちょっと間が空いてしまったこともあり、この程度で。



ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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