ミック・ラルフスが亡くなった。
数年前(もう10年くらい?)に、バッド・カンパニーが来日し、国際フォーラムでやった際に、体調不良のため来られないとのことで、代わりのメンバーがギターで参加していた(その時もここに書いたと思う)。
ずっと体調悪かったのかね。数年前には脳卒中?(最近この病名は使わないが)で倒れていたのだという。まあ、80才過ぎていたそうだから、いろいろあるのだろうが。
1974年に、元フリー、元キング・クリムゾン、元モット・ザ・フープルのメンバーが結集してできた、いわゆる「スーパーグループ」のバッドカンパニー。
ブルース・ロック色のメンバーにプログレバンドのメンバーが加わったというのも興味深いものがあったと思うが、そもそもボズ・バレル(元キンクリ)はそっちの方に親和性があったようでもあるので、まあ意外でもなかったのだろう。フリーは私がこよなく愛するバンドだが、そのフリーのブルース・ロック色を残しながらも、適度にアメリカナイズして、世界的にブレイクしたバンド。その最盛期の最後の方だけ(79年・「desolation angels」。この新譜が出たときは嬉しかったことを覚えている。「rock'n roll fantasy」がスマッシュヒットして、バンドの主要曲にもなった。)リアルタイムで体験できた感じ。
このバンドの有名曲「can't get enough」「ready for love」等を作ったのがミックであった。
モット・ザ・フープルはほとんど知らないのだけれど、有名曲としてはやはりdavid bowie作「all the young dudes」だろう。72~3年当時最盛期だったグラムロックの香りがプンプンするが、「全ての若き野郎ども」への鎮魂歌、とも言うべき名曲である。
バッド・カンパニーは、一時しばらくボーカルからポール・ロジャースが抜けていたことがあり、その時期には産業ロック的な曲もやっていた(らしい)。その頃の曲は公式には認められていない(少なくとも、私は認めていない)のだが、その後ポールが戻り、早世したボズ以外のメンバーで、新譜は出さなかったと思うが、活動を続けていた。
そんな流れでの前記来日公演でもあったが、ミックが来られなかったことは結構残念で、そのうち復活してまた、ということを期待していたのだが、結局叶わずじまいと言うことになった(結局、ポールやサイモン・カークよりもずっと年上だったということだな。)。
ちょっと前までは60年代がもはや昔だったが、最近はどんどん70年代がそう言うことになってきている。そりゃそうだ。1975年が50年前なのだから。75年なんてついこないだなんだけど。
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