ライブレポート(その1)

先日、アンディ・フレイザーの来日公演を見ました。

知る人ぞ知る、なのでしょうが、英国ブルースロックの伝説的グループ「フリー」の元ベーシストです。
フリーにおけるアンディのベースプレイは、当時まだ十代であったことも含め、その駆け回るプレイに
多くのロックファンが魅了されたと思います。
ロックのベーシスト列伝を語る場合、個人的に絶対に外せない人です。

42年ぶりの来日、つまり、フリー時代以来の日本でのライブ。
YouTubeで最近のライブを予習したところイマイチだったのですが(笑)、まあ、やはり元気でやっているところを確認したいと言うこともあり、後悔したくなかったので出向きました(昔まだ売れてなかったREMが大学祭に来た際に、同日同時刻にあったたけし軍団のライブへ行ってしまったことが未だに悔やまれる。)。

会場は、渋谷道玄坂のホテル街の裏手にあるライブハウス。
案の定、それなりの年齢の方々で会場は埋まってました。
なにぶん、42年ぶりですからね。
明らかに65才以上の方もおられました。
だいたいミュージシャン本人が60才越えてるし。

今回の来日は、彼がプロデュースしているという「Tobi」というアメリカ人のギタリストをプロモートする目的だったようで、演奏された曲の3分の2は、Tobiの曲でした(この人、17才くらいらしい。ギタープレイはかなりのもので、曲には面白そうなものもありましたが、致命的なのは歌が下手なこと。ちょっと無理、という感じだった。)。
曲が終わる度に、「Lady’s and Gentlemen!Tobi!」と何度も紹介していました。

当然ながら、見に来ている人の大半は、アンディのプレイを見たいわけですが、アンディは、フリーの曲も数曲やったものの、割と黒子に徹するような感じでした。

しかし、オープニングの「オール・ライト・ナウ」はともかくとして、「The Stealer」とか「my brother Jake」とかは、恐らく過去42年間、フリー関係者によって日本で演奏されたことがなかったのでしょうから、しみじみとさせられました。
また、途中で、バックボーカリストが、今はなきロバートパーマーのスマッシュヒット「every kind The people」をソロで歌ったりして、またしみじみさせられました(当然ながら,Tobiよりずっとうまい。)。

そして、あの曲、アンディのソロが炸裂するあの曲は、アンコールで登場しました。
皆やはり、このソロを待っていたようで、隣のロック風のおばさんはハンカチを出していました。
そう、「Mr.Big」です。
私も、この曲の演奏を期待していたのですが、やはりみんな同じなんだと(自分は特段変わり者ではないんだと)、改めて痛感しておりました。

最後に、フリーの曲が奏でられる度に思ったのは、
「ああ、ボーカルがポールロジャースだったらなあ・・」ということでした。
彼は偉大だ。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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