普通の店が消えてゆく

私の事務所がある浦和は、近年マンションが続々建築され、また新しい店も色々できてきている。
11月末には、駅ナカにいろんな店がオープン(ご多分に漏れず比較的高い店が多い。まだ一度も見に行ってない。)した。そのうち駅ビルもできるのであろう。

他方、昔からある店が、ぽつぽつと姿を消しつつある。

私は、1993年に司法修習を浦和でし、1995年から新埼玉法律事務所に勤めている。
かれこれこのあたりに20年以上いることになる。
この間、ずっと営業してきていたようなお店が、ここに来て何軒も閉店している。

まず、県庁通りにあった「セキモト」。ケーキ屋さん。調神社にちなんだ「うさぎサブレ」でお馴染みだった店。私が司法修習をした事務所もこの店のある「セキモトビル」に当時あった。この秋、突然閉店した。跡地には呉服屋さんが入るそう。その呉服屋さんがどうなるかは知らないが、「うさぎサブレ」はいったいどうなってしまう(しまった)のだろうか?

それから、「セキモト」の、県庁通りを挟んで向かいにあった喫茶店「マドラッセ」。実は店名をきちんと知らなかったのだが、月に1回くらいは昼食を食べに行っていた。ハヤシライスがよかったと思う。初老のご夫婦でやっていたお店だった。つい先日、工事業者が店の周りに来ていて、よく見たら店の中身がみんななくなっていた。気づいてなかったが、張り紙がしてあったよう。「11月30日を以て閉店」と・・・。ええっ?そうだったの?

今日は昼過ぎ頃、旧中山道沿いを歩いていたら、旧中と県庁通りとの交差点(スクランブル)のそばの建物の2階にある喫茶店(自分はかれこれ20年ほど行ったことがなかったが)が閉店と、表示があった。

埼玉会館・埼玉県立図書館も閉館して、埼玉会館にあったレストランも閉店。

浦和に来てから20数年間、ずっとなじみであった店がどんどん消えていっている。

日本全国どこでもそうだと思うが、チェーン店とコンビニ、それから売り込みに成功したラーメン店、携帯電話屋、そればっかりの町に浦和もなってしまうということか。

上記のスクランブル交差点のところには、かつて瀬戸物屋があり、閉店の際は色々と買った(とは言ってももう閉店間際で大して品物はなかったが)。はす向かいには「平和相互銀行」があったのだ。
その隣の隣あたりにあった、全然売れてないおもちゃ屋も、閉店間際にいろいろ買い込んだ(麻雀パイとマットを購入。)。
道の反対側にあった時計屋も、なくなりそうだな、と思い、ちょこちょこと家にある時計の電池交換で入っていたが、そのうち消滅。

世の常なのだろうが、なんというか、街のおもしろみというか、ばらけ感が、どんどん失われて行く・・。


ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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