微熱がなかなか下がらない。
もうかれこれ1週間である。
医者にも行って、最初の5日分の薬は飲みきったが、4日目くらいに初めて38度越えをした。
もちろん、仕事は休んでない(感染性が強いわけでもないだろうと思って・・マスクは必須だが)。
今日になりようやく平熱に下がっては来た。これで回復方向に進んでほしい。
というわけで、ビートルズ直系(?)UKポップ。
・XTC
パンク勃興後に、パワーポップ的ながら金属的・鋭角的な前のめりサウンドで登場したXTC。
アンディ・パートリッジ、コリン・ムールディングという両メロディメーカーを中心として、長く活動。
3枚目「ドラムス・アンド・ワイヤーズ」からは「メイキング・プランズ・フォー・ナイジェル」(邦題「頑張れナイジェル」。
なんと最近ウォルマート西友でBGMでかかってる!)がヒット、プロデューサーにスティーブ・リリーホワイトや、ヒュー・パジャムを擁した次の2作「ブラック・シー」、それに「イングリッシュ・セトルメント」はいずれも名作。87年頃に出した「スカイラーキング」は、プロデュースしたトッド・ラングレンとアンディが(類似志向だと思うんだけど)「ヤマアラシの夫婦げんか」の如く仲違いしたが、今ではXTCの最高作という声もあるような傑作と評価されている(実際すばらしい)。さらに次作の「オレンジズ・アンド・レモンズ」は、なんとオリコンの和洋もの混じったアルバムチャートで50位以内に入ってしまった。そういうわけで日本でも人気が高かった。「the dukes of stratusfear」(つづりまちがってるかも)とかいうサイケデリックプロジェクトを立ちあげて活動、なんてことも。
ビートルズよりもさらに一ひねり二ひねりあるかな、というサウンド。ライブ活動は初期以外はほとんどやってないし,近年は活動もあまり聞こえてこないが、また新作を出してくれないかねえ。
・スクゥイーズ
このバンドも、パンク勃興の直後から活動。XTCよりももう少しストレートかな。ディフォード&ティルブルックの独特のハーモニーも魅力。「アナザー・ネイル・イン・ユア・ハート」(だったか)とか、イギリスで何曲かヒット。
個人的には、84年頃に出た「コシ・ファン・トゥッティフルッティ」(だったか)というアルバムが当時お気に入りだったのだが、メンバーの後日談では、ちょっと80年代色が強すぎるということなのか、あまり評価は高くないよう(余談だが、当時やはり個人的に気に入っていたコステロの「グッバイ・クルエル・ワールド」も、コステロ自身はあまり気に入ってないと・・)。
むしろこのアルバムの後、米国進出に成功、全米でヒット曲を連発した。実はこのグループも今月末に来日するのだが、テーム・インパラとバッティングなんだよなあ・・。
・プレファブ・スプラウト
このバンド(といっても実質は、バディ・マクアルーンのソロプロジェクトのようなもの)は、ビートルズ直系というよりも、むしろ往年のアメリカンポップスに大きく影響された、独自のUKポップサウンド。
ファーストアルバムは、かなり技巧に走っているところがある神経質な音(コード進行が斬新というか複雑。個人的にはかなり好きなのだが、売れ線ではないかも。)だが、セカンド「スティーブ・マックイーン」は、よりバランスの取れたサウンドで、楽曲の完成度も高く、名作。その後、一昨年あたりに至るまで,寡作ではあるがアルバムを出し続けている。
セブンス・コードを軸とした(?あまりコードについては詳しくないが)、空に突き抜けるようなサウンドが特徴的。未発表曲をまとめて発表した「プロテスト・ソング」というアルバム、また、寓話的な歌詞がふんだんに盛り込まれた「ヨルダン・ザ・カムバック」なども良いアルバムである。ベスト盤に入れられた「サウンド・オブ・クライング」という、当時起きていた湾岸戦争に触発されて書かれたという曲、特にビデオクリップが、色彩面、各カットの映像等非常に印象的ですばらしい。今でも息の長い活動を続けてくれているのが嬉しい。一昨年あたりに出た現時点での最新作「クリムゾン・レッド」(キングクリムゾンかと思ったよ)も、いきなり1曲目でプレファブ節が炸裂、本当に嬉しいことでした。
・ブラー
このバンド、最初はよくわからない、ストーン・ローゼズとかの亜流のダンスサウンドか?てな感じの、あまり個性のない印象で、ほとんど興味がなかった。それが、2,3枚目あたりの「モダン・タイム・イズ・ラビッシュ」というアルバムで、「ううっ、これはもしかして、ひとひねりあるUKポップではないか!」と思わせられ、そして、94年、あの「パーク・ライフ」が出たのである。
このアルバムは、トータルとしてすばらしいアルバム。全体の流れ、緩急織り交ぜた構成、ユーモアのセンス、楽曲一つ一つの勢い、まさに上昇気流の中で、デーモン・アルバーンやグレハム・コクソンらの才能が凝結したものだったと思う。特にアルバム最終段階、「this is a low」に至る部分の流れは、本当に何度聞いてもよい。
その後ブラーは、次作「グレート・エスケープ」もヒットしたものの、若干まんねりかな、という感が出てしまい、ちょうどそのころ、今はなきジョージハリスンによる「ブリットポップ批判」があったせいなのか知らんが、97年のアルバムからはポップ路線を封印し、オルタナロック路線へと向かった。
オルタナ路線もこれはこれでよかったと思うが、だからといってこの「パーク・ライフ」のすばらしさは色あせないと思う。当時もう仕事についていたと思うが、結構何度も聞いたものだ。
そういえば、いったん解散後、最近再結成し、香港かどっかをモチーフにした最新作を昨年頃出したと思ったが、買い損なってるな。
・オアシス
このバンドも外せないだろう。ただ、XTCとかとは毛色が違う、よりシンプルにビートルズのある部分を継承しているバンド、といった感じでしょう。あの「モーニング・グローリー」は本当にすさまじいヒットで、97年頃ロンドンに行った際は、キオスクとかにもオアシス・グッズが並んでいるような状況で、人気のすごさが垣間見られた。
個人的には、とっても好き、とまではいかないものの、でも音は結構いいと思う。まあさすがにビートルズよりはサウンドがヘビーだよな、と。
その後・リアムとノエルのギャラガー兄弟は、本当に仲違いをしてしまってグループは解散。今はそれぞれ、ビーディーアイと、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとして、活動を続けている。どちらも、イギリスでは売れても、アメリカではあまり話題にならないところが、UKバンドっぽくてよいな、などと思う。
もうかれこれ1週間である。
医者にも行って、最初の5日分の薬は飲みきったが、4日目くらいに初めて38度越えをした。
もちろん、仕事は休んでない(感染性が強いわけでもないだろうと思って・・マスクは必須だが)。
今日になりようやく平熱に下がっては来た。これで回復方向に進んでほしい。
というわけで、ビートルズ直系(?)UKポップ。
・XTC
パンク勃興後に、パワーポップ的ながら金属的・鋭角的な前のめりサウンドで登場したXTC。
アンディ・パートリッジ、コリン・ムールディングという両メロディメーカーを中心として、長く活動。
3枚目「ドラムス・アンド・ワイヤーズ」からは「メイキング・プランズ・フォー・ナイジェル」(邦題「頑張れナイジェル」。
なんと最近ウォルマート西友でBGMでかかってる!)がヒット、プロデューサーにスティーブ・リリーホワイトや、ヒュー・パジャムを擁した次の2作「ブラック・シー」、それに「イングリッシュ・セトルメント」はいずれも名作。87年頃に出した「スカイラーキング」は、プロデュースしたトッド・ラングレンとアンディが(類似志向だと思うんだけど)「ヤマアラシの夫婦げんか」の如く仲違いしたが、今ではXTCの最高作という声もあるような傑作と評価されている(実際すばらしい)。さらに次作の「オレンジズ・アンド・レモンズ」は、なんとオリコンの和洋もの混じったアルバムチャートで50位以内に入ってしまった。そういうわけで日本でも人気が高かった。「the dukes of stratusfear」(つづりまちがってるかも)とかいうサイケデリックプロジェクトを立ちあげて活動、なんてことも。
ビートルズよりもさらに一ひねり二ひねりあるかな、というサウンド。ライブ活動は初期以外はほとんどやってないし,近年は活動もあまり聞こえてこないが、また新作を出してくれないかねえ。
・スクゥイーズ
このバンドも、パンク勃興の直後から活動。XTCよりももう少しストレートかな。ディフォード&ティルブルックの独特のハーモニーも魅力。「アナザー・ネイル・イン・ユア・ハート」(だったか)とか、イギリスで何曲かヒット。
個人的には、84年頃に出た「コシ・ファン・トゥッティフルッティ」(だったか)というアルバムが当時お気に入りだったのだが、メンバーの後日談では、ちょっと80年代色が強すぎるということなのか、あまり評価は高くないよう(余談だが、当時やはり個人的に気に入っていたコステロの「グッバイ・クルエル・ワールド」も、コステロ自身はあまり気に入ってないと・・)。
むしろこのアルバムの後、米国進出に成功、全米でヒット曲を連発した。実はこのグループも今月末に来日するのだが、テーム・インパラとバッティングなんだよなあ・・。
・プレファブ・スプラウト
このバンド(といっても実質は、バディ・マクアルーンのソロプロジェクトのようなもの)は、ビートルズ直系というよりも、むしろ往年のアメリカンポップスに大きく影響された、独自のUKポップサウンド。
ファーストアルバムは、かなり技巧に走っているところがある神経質な音(コード進行が斬新というか複雑。個人的にはかなり好きなのだが、売れ線ではないかも。)だが、セカンド「スティーブ・マックイーン」は、よりバランスの取れたサウンドで、楽曲の完成度も高く、名作。その後、一昨年あたりに至るまで,寡作ではあるがアルバムを出し続けている。
セブンス・コードを軸とした(?あまりコードについては詳しくないが)、空に突き抜けるようなサウンドが特徴的。未発表曲をまとめて発表した「プロテスト・ソング」というアルバム、また、寓話的な歌詞がふんだんに盛り込まれた「ヨルダン・ザ・カムバック」なども良いアルバムである。ベスト盤に入れられた「サウンド・オブ・クライング」という、当時起きていた湾岸戦争に触発されて書かれたという曲、特にビデオクリップが、色彩面、各カットの映像等非常に印象的ですばらしい。今でも息の長い活動を続けてくれているのが嬉しい。一昨年あたりに出た現時点での最新作「クリムゾン・レッド」(キングクリムゾンかと思ったよ)も、いきなり1曲目でプレファブ節が炸裂、本当に嬉しいことでした。
・ブラー
このバンド、最初はよくわからない、ストーン・ローゼズとかの亜流のダンスサウンドか?てな感じの、あまり個性のない印象で、ほとんど興味がなかった。それが、2,3枚目あたりの「モダン・タイム・イズ・ラビッシュ」というアルバムで、「ううっ、これはもしかして、ひとひねりあるUKポップではないか!」と思わせられ、そして、94年、あの「パーク・ライフ」が出たのである。
このアルバムは、トータルとしてすばらしいアルバム。全体の流れ、緩急織り交ぜた構成、ユーモアのセンス、楽曲一つ一つの勢い、まさに上昇気流の中で、デーモン・アルバーンやグレハム・コクソンらの才能が凝結したものだったと思う。特にアルバム最終段階、「this is a low」に至る部分の流れは、本当に何度聞いてもよい。
その後ブラーは、次作「グレート・エスケープ」もヒットしたものの、若干まんねりかな、という感が出てしまい、ちょうどそのころ、今はなきジョージハリスンによる「ブリットポップ批判」があったせいなのか知らんが、97年のアルバムからはポップ路線を封印し、オルタナロック路線へと向かった。
オルタナ路線もこれはこれでよかったと思うが、だからといってこの「パーク・ライフ」のすばらしさは色あせないと思う。当時もう仕事についていたと思うが、結構何度も聞いたものだ。
そういえば、いったん解散後、最近再結成し、香港かどっかをモチーフにした最新作を昨年頃出したと思ったが、買い損なってるな。
・オアシス
このバンドも外せないだろう。ただ、XTCとかとは毛色が違う、よりシンプルにビートルズのある部分を継承しているバンド、といった感じでしょう。あの「モーニング・グローリー」は本当にすさまじいヒットで、97年頃ロンドンに行った際は、キオスクとかにもオアシス・グッズが並んでいるような状況で、人気のすごさが垣間見られた。
個人的には、とっても好き、とまではいかないものの、でも音は結構いいと思う。まあさすがにビートルズよりはサウンドがヘビーだよな、と。
その後・リアムとノエルのギャラガー兄弟は、本当に仲違いをしてしまってグループは解散。今はそれぞれ、ビーディーアイと、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとして、活動を続けている。どちらも、イギリスでは売れても、アメリカではあまり話題にならないところが、UKバンドっぽくてよいな、などと思う。
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