連絡が取れない人

多重債務問題が「華やかなりし」ころ、私もかなり多くの多重債務の方の案件を受け持った。
その際、多数ではないけれども、なかなか連絡がとれなくなってしまう、という方がおられた。
多くは、和解をして支払を開始したのだけれども、支払が苦しくなり(本来、その時の収入に合わせて和解をしているのだから、支払が苦しくなるはずはないのだが、それでも、断れない法事があったり、また職場を思いもよらず退社させられてしまったり等、またうつ病になってしまったり等、さまざまな事情が背景にある)、こちらが債権者からの催促を受けてやむなくご本人に度々連絡すると、そのうち連絡が取りづらくなり、結局対応困難となって辞任せざるを得なくなる、というパターンである。

多重債務問題は一応落ち着いてきてはいるが、最近また、連絡が取りづらい人が増えてきているような印象がある。
それには、多重債務問題を抱えた方もおられるが、さまざまな事情が絡んでいるとは思う。

しかし、仕事を頼まれている身からすれば、連絡が取れないというのは本当に困る。
事務所から電話を入れ、携帯からも電話を入れ、お手紙も出し、なんども催促(というよりも、安否の確認)してもダメ、。

こういうとき、いつまでこれを引っ張るか、というのがある。
安易に辞任してしまうと、とりわけ多重債務事案だと、債権者からの連絡・通知がまた直接当事者へなされることとなる。
だから、辞任はなるべくしないようにしようとは考えているが、それにしても、連絡が取りづらいというのは、前提として数回の連絡を入れている、ということであり、正直「手間がかかっている」ということである。

連絡が取れなくなるのはこちらにも非常に心配なので、必ず取れるようにして下さい、と、ほぼ例外なく最初に伝えるのだが、率直に言って、こういうのってどういう感覚なのだろう、などと思ってしまうこともある。

こちらで何度も「安否確認」をしている、その手間のことを、少しは考えてもらえないものなのか。
これって、モラルの話ではないのか。

こちらも、連絡をしないで放置していることはしたくない、もちろん、2日おきに連絡しても何の解決もないことは分かっているから、そういう安否確認の仕方はしない。
2日前の安否が2日後に大幅に変わることはないわけだから。

それでも、問い合わせで聞き忘れがあった場合の問い合わせに対し、また何日も連絡が取れなくなる(1回ごとに連絡が取りづらくなる)というのは、
いったいどういうことなのか、正直理解が出来ない。
ショートメールを送り、いつ返答をもらってもいいようにしていたりするのに。

いくらなんでも、そこまで時間がなかったりするものなのか。

まったく今回は完全なグチだ。

でも、やはり依頼があれば、受任はするのです。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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