ベックの今度の新譜も良い

ベックが新譜「colors」を出した。

前作「morning phase」で、グラミーを受賞したベックだが、前作のくぐもったような、ニックドレイクをも思わせるようなサウンドから一転、今回はポップなベックワールドが展開されている。

1曲目から、ベックらしいちょっと不穏なダンスミュージック。その次の曲は、テイラー・スウィフトがやってもおかしくないような超ポップな曲。その他にも、「レディ・マドンナ」とかベン・フォールズ・ファイブを思わせるようなピアノが印象的な曲とか、明らかにtame impalaを意識したようなギターサウンドがポイントの曲とか、ほんと、すて曲がない。
この程度のアルバムはすぐ作れちゃうんだよ、ってな印象まで受けてしまう、優れたアルバムである。
実際には、何か病気にかかっていたりしたようで、その影響からなのか、このアルバムも発売が若干遅れたりもしていたのだが、才能は相変わらずである。
ここのところ、僅かな時間に聞くアルバムは、これが多い。

ちょうどこの10月後半に来日公演があったのだけれども、私は刑事の否認事件の集中審理が入ってしまっていて、さすがにちょっと行けなかった。数年前にNHKホールで見たときは、期待が大きかったせいか、ちょっと普通っぽい、なんて思ってしまったのだが(前から3,4列目くらいだったんだけど・・)、今回は行きたかったな。

アメリカのミュージシャンの中では、数少ない、アルバムが出るたびにだいたい購入するミュージシャンである。
デビューアルバムでの、イントロにスライドギターを入れて、「i'm a loser baby,so why don't you kill me?」と歌った「loser」がとても印象的たったが、次に出たアルバム「オーディレイ」はもっと良いアルバムで、まさにはまった。ヒップホップ、ファンク、グランジ、ブルース、カントリー、フォーク等々を縦横無尽に行き来する、本当に上質のアメリカンロックミュージシャンである。イギリス好きの私にもとても志向(嗜好)があうのだ。

今後も末永く、良いアルバムを出し続けてほしい。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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