「紀州のドンファン」報道

昼食で食堂に入ったら、テレビでこれをやっていた。

死因が謎めいていることから、格好のワイドショーネタになっている。

何があったか知らないが、
個人的にはこの男、「報いを受けたんだろ」、との感想しかない。

この男は金融業もやっていたが、ヤミ金まがいの激しい取立をしていた。

もう10年以上前になるが、私の依頼者となった人物へ送ってきた電報の文面を記す。

「おんどりゃ 北朝鮮か 天誅か 国賊か ようど頭沸騰させ 職業は金借業か 金払え 金貸屋 アプリコ」

無関係の人間にとっては、訳の分からない爆笑ものの文面ではあるが、これを、すでに免責決定がなされて3年も経過していた債務者である依頼者へ送ったのである(もちろん、この男が経営する会社の債権は、免責決定の対象であった。)。

さらに、その数日後には、「公正証書に基づいて強制執行を行う」「7日以内に・・連絡及び支払いがない場合には、・・勤務先の給与差押、預貯金の差押を実施する」「住居内の動産であるテレビ、タンス、冷蔵庫、冷暖房器具、・・等の機器類や机等の差押を行い、売却して債権の返済に充当する。」等の記載された書面も送ってきたのである。免責決定がなされているのであるから、当然、こんなことはできるはずがない。
要するに、「架空請求」である。

この違法取立に関し、慰謝料請求の訴訟を提起し、少額であるが裁判所より認定がなされた。判決が出たらあっさり支払ってきた。「資産家」だそうなので、こんな金まさに「はした金」だったのだろう。
なお、この男は、訴訟の弁論期日に、和歌山からはるばるやってきて、法廷で蕩々と訳の分からないことを演説していた(何を言ったか今となっては覚えてないが、全然本件とは関係ない話だったように思う。)。

この男の貸出金利は、一応当時の貸金業規制法による金利(グレーゾーン金利)ではあったが、やっていることは全くヤミ金と同じであった。
ただ、あまり広く貸金をやっていなかったのか(それとも、直接の取立がきつくて、みんなが返済していたのか)、被害者が続出するような状況はなく(それでも、全国消費者問題MLで、ちょこちょこ被害事例が挙がっていた)、組織的に対応することまでは出来なかった。

友人としてスカルノの夫人とか出てきたり、また生前の出版物の内容(歩く陰茎のような男だったらしい)もあり、ユニークな人間が非業の死、であるかのような報じられ方をしているが、なんだろう、というところである。

森友加計問題等に飽きてきた視聴者に対し、ちょっと息抜きという感じで格好の話題になったと言うことか。
これでまたしばらくして、チンゾウアソーへの追及がまた始まる、それまでのつなぎというように考えるしかないか。

与太者の実績づくりのための6/12イベントもあるしなあ。

ろっくおじさんの戯言

ビートルズが全米制覇をした年に生まれた男(いちおうべんごし)が、音楽ネタや日々の雑感を綴る。仕事には役に立たないブログ。

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