おそらく、為政者(政権中枢とその取り巻き)の中には、今回の新型コロナ禍で、感染し死者が出ることについて、相当程度はやむを得ないという感覚を有する者が少なくないのではないかと思われる。
これは、例えば与太者であるとか、ブラジルの与太者もどき大統領のような人物は、そうであることが間違いなく、比較的わかりやすいが(選んでしまった国民はたまったものではないが)、おそらく日本においてもそうなんだろうと。
経済活動の再開への欲求・ないし要請は、それはもちろん、(特に今のように不十分な所得補償での対応をされる中で)経済的破綻による死活問題をなんとかしようという観点からなされている面が大きいことはいうまでもない。
しかし、どちらにしても、人の生き死にに関する問題が生じる。
それについて、「鈍感」というか、実はあまり問題意識を持たずにすんでいる(悩みを抱かずにすんでいる)輩が、上記した中には少なくないような気がしている。
アソウがまた、「コロナは風邪」のような軽口を叩いたかの報道がなされており、これはさすがに、他の話との流れの中から切り取った部分もあるかな、とか思ってはいるが、切り取ったかどうかはともかく、この男、根本的に上記に一番該当する可能性が高い人物と思う。だから、「また言ったか」という感想にもなるが、個人的には、とにかくはやく退場してほしい、という気持ちも強まる(こういうやつは90代まで長生きするんだろう。悩みがないから。)。
いくら政治家であっても、せめてこの場面ではこういうことは言わない、とか、この状況下ではこの法案は通さない、というような節操は持っていて頂きたい気がしている。
いくら「せいじか」であっても。
いくら、われわれの周囲に「政治家になる」という人がいたとき、どうしてもそういう人に対しては一定の見方を持たざるを得なくなるが、そうなのだとしても(こういうのこそ「日本的」な発想なんだろうが)。
それにしても、民主党政権の時にY法相とかM復興相とか(それからその前の自民党政権も)、きわめて軽い言葉で墓穴を掘り、退場した人が多かった反動なのか。ほんとうに最近、政権を担う人物の発言にみな寛容だなあ。
0コメント